デジタル・海外・AI出版ニュースまとめ:2025/4/20

デジタル書籍・AI・海外版権

海外のソースも無料登録でちょいみせ、有料に持っていくメディアが多いですね。お金を払っても(払い続けても)読みたい内容であるメディアとして運営していく方向と、広告モデル+AIに販売のハイブリッドのメディアに分かれるのですかね。後者はAIが拡大再生産を重ね薄ーくなってしまうリスクがありますね。で、情報で先を走ろうと思ったら有料コンテンツをガッツリ契約してプライベートAIに食べさせて育てる執事を雇って、ってそれがコパイロットじゃん。というAI漫談でした。

今週のピックアップ

日本と米国でミリオンセラーを打ち立てたただ一人の編集者から学ぶ「商業出版」を目指す4か月間の講座が開催(アチーブメント出版)

「今週のピックアップ」に相応しいキャッチの強さですね。88まんえん。

デジタルブックトピックス:

オーディオブック・ポッドキャスト・音声関係

相次ぐ「ポッドキャスト番組発の書籍化」…「本とポッドキャスト」の可能性を考える(現代ビジネス)

飯田さんの記事。欧米との比較は全く知見がなかったので新鮮で面白かったです。確かに日本では文系コンテンツ・雑学が多い印象が。先日voicyの方に聞いて驚いたのですが、8割の人が番組を最後まで聴いているとのこと。このエンゲージメントは強力ですね。


AI音声技術のポーランド企業イレブンラボ、日本法人設立 アジアパシフィック展開を本格化(Media Innovation)

このブログでもニュースをご紹介してきましたイレブンラボ日本進出とのことです。最近はSpotifyと組んでオーディオブック制作・多言語化を進めるという記事がありました。さて日本でもspotifyオーディオブック進出か?というとオーディオブックについては触れられていませんでした。


Spotifyオーディオブックがドイツ語圏でも利用可能に/Spotify Audiobooks are now available in German speaking countries(Good E Reader)

着々とサービスエリアを増やしていますね。audibleと違って、既存のプレミアムプランにオーディオブックも提供されるという形なので、単純なシェア争いとは違う見え方になりますね。


オーディオブックの利用経験者は15%程度、それでも2年前と比べて6割増加(@Dime)

よく聞く音声コンテンツは何ですか?ではポッドキャストと同じぐらい。まだまだラジオの存在感が強いようです。私は外でイヤホンでオーディオブック、家でスピーカーで音楽、と使い分けています。


オーディオ対ビデオ:2025年の最も激しい戦いは最も無意味なもの(audiostart news)

そうなんですよね、podcast=音声コンテンツというわけではなくて、単にコンテンツ配信システムなんですよね。他の記事でも、spotifyの動画広告が順調とありましたし。制作コストが低くなってAIが賢くなると、コンテンツが生み出される量が半端なく増えるはずなので、先読みしながら作らないとですね。


AudioShake、重なった音声を分離するAIモデル「Multi-Speaker」を発表(audio marketing insights)

ChatGPTに会議の文字起こしをお願いしても結構正確に登場人物を特定してくれますね。ボイスレコーダーで自分の声を聞くのはいつまで経っても嫌なんですが、文字起こしならいいかというと、おんなじことばかり繰り返しいってて、こいつアホか、みんなごめんねって本当にキツイ。

電子書籍・コミック・リーダー端末・アプリ

リブランディングに伴うコーポレートサイトリニューアルのお知らせ(モバイルブック・ジェーピー)

知っていたのにお知らせするのを忘れていました。失礼いたしました。20周年おめでとうございます。


and factory、占いコンテンツが好評でエンタメ事業の売上高は前年比112%に

そうか、デジタルカタパルトの電子書籍サービスを継いだのがこちらでしたね。いい継承だったということですね。


「今の時代に漫画家を目指すなら、出版社に持ち込みなどせずSNSで発表した方がいい」という竹熊健太郎さんの意見にはある理由があった(togetter)

両方やってもいいのでは、と思いました。それにしても酷い話。


デジタル書籍が未来をどう形作るか(Good E Reader)

デジタル書籍は出版業界に大きな変化をもたらし、読者のアクセス性を高め、流通や保存のコストを削減した。AIやデータ分析により、読者の好みに合わせたレコメンドも進化している。一方で、紙の本の存在感は根強く、両者の共存が続く見通し。出版の未来は、技術革新と伝統のバランスにかかっている。

出版とAI

AI 時代におけるパブリッシャーの収益戦略 ライセンス契約と分配モデルの現状とは?(DIGIDAY)

現状で出版社とAI会社の提携はそこまで多くないのではないかと思われますが、利益構造が変わるような報酬が受けられるのかどうか、条件は、など無料部分ではうかがい知れません。想像力だ、違うか。


OpenAI、ChatGPTにSNS機能検討 AI画像など投稿可能(日本経済新聞)

タイムラインがAIコンテンツだらけになったら不思議というか、なんというか。

グローバル・各国事情

東京版権説明会2025 業界行事として規模倍増へ 国際ブックフェアの復活目指す(文化通信)

東京版権説明会が11月5・6日に開催、東京ドームシティのプリズムホールで(新文化オンライン)

出版社有志の会で始まったこの会を、国際ブックフェアのライツセンター並みのオフィシャル感と規模感に育ててくださった初期幹事社のみなさまとJPICさまMDさまには大感謝でございます。プリズムホールですって!


インドネシアの出版・読書・コミック(飯田一史)

人口多い、若い。版権界隈でも話題にのぼることはあるものの、漫画と児童書以外はあんまりきいたことがないインドネシア。市場もまだ見えない部分が多いんですね。

権利に関するまとめ:2025年初頭の取引レポート/Rights Roundup: Deal Reports From Early 2025(Publishing Perspective)

今年前半の目玉商品取引状況など(という理解でいいのかな?)。


BL専門電子書籍サービスLa Roseraie(ラ・ロズレ)はタイ王国で日本の総合エンタメキャラクタービジネスを展開する「DEX」及び動画配信プラットフォーム「FLIXER」と業務提携を発表しました(二見書房)

全然知識ないんですけど、お金のにおいがします。

その他のトピックス:

テレビ局や出版社のアニメ・マンガ事業への取り組みの急拡大ぶりに改めて驚いた(Yahoo News)

数字がたくさん入っているので参照用に控えておきましょう。

読書メモ:

ゲッターズ飯田の占いよりも大切な話 ただそう思っただけ


「悩まない人」の考え方 ── 1日1つインストールする一生悩まない最強スキル30


才能をひらく編集工学 世界の見方を変える10の思考法]

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