「編集工学」って言葉使っていいのかなあ、とか思いながらポチッとしたのですが、編集工学の方が書かれた本でした。大変失礼いたしました。
松岡正剛さんという方について、きちんと本を読んだことがなく、「編集工学」「千夜千冊」や「松丸本舗」といった断片の知識しか持っておらずここにいます。マルチかつ深く活動をされてきた方であるのいう認識ぐらいで興味の入り口にも立てずにいました。出版・そして編集にずっと携わってこられた方なのでノックぐらいしたいなあと思ってはいましたが、なんか怖い気もしました。氏の書籍を編集された方が、尊敬というか畏怖というか、のこ持ったエピソードをうかがったことがありますが、やっぱりうっかり近づけないようなハードルの高さを感じたものでした。自分が入っていける気がしない、また、そんなすごい人と渡りあってきたその編集者カッケーと感じたところまでで終わっていました。
コンプレックス丸出しですが、そういう人多いんじゃないですか?いや、巻き込んでもしょうがないし、このコンプレックスもいい加減なものではあるんです。知ったかぶりすらできないのが悔しい、ぐらいの底辺レベル。
本書は「編集工学研究所・専務取締役。出版社で書籍編集や事業開発に従事した後、「イシス編集学校」にて松岡正剛に師事」した著者が執筆した、編集工学を説明した内容です。一行でむりやり説明すると、新しい「編集」という営みを定義する、ということなのだと思います。古典から最新のテック情報、フェイクまで溢れる環境で、情報の扱いについてコツコツと編まれてきたノウハウは、やはり重みと信頼感があるなあと思いつつ、理解できている気がしないので紙でも読んでみようと思いました。
安藤 昭子 (著) ディスカヴァー・トゥエンティワン
コメント