Spotifyのオーディオブック販売のニュース、参入時には毎週たくさんの記事が飛び込んできましたが、そしてどうなったというビフォーアフターの話も出てきましたね。実際どうなんでしょう、どう使い分けよっかなとかどのように使っているとか、そういう話もひろえたらいいなと思っているです。
アイキャッチ画像はロンドンブックフェアのイメージでございます。
デジタルブックトピックス:
オーディオブック・ポッドキャスト・音声関係
じつは需要が大きい「聴く読書」…オーディオブック市場拡大をけん引する「Spotify」(マネー現代)
業界紙等でもおなじみライター飯田さんの記事です。大手出版社でも電子書籍の売り上げを超えたとの数字が出たりと、欧米で好調のオーディオブックですが、Spotifyのオーディオブック参入を起点としてどう変わったかという考察です。印税支払い条件の話やオーディオブックコンテンツを調達するところなどの情報もあり。そして日本への参入はあるのか!?というところまで。あちらでいうところのfindaway社(Spotifyが買収したオーディオブックの卸的な会社)が日本にはないですからねえ、どうでしょう?私は日本ですでに取次や出版社とつながっているkoboが始めてくれないかなあ、と期待しているのですが。
Spotify がオーディオブックの過去 18 か月を振り返る/Spotify Reflects On The Last 18 Months In Audiobooks
米国、英国、オーストラリアでの聴取時間は35%増加し、そのうち60%が米国で聴取されている
Spotifyの話題が続きます。ロンドンブックフェアのニュースが入ってきましたね。
【ユーザーインタビュー】オーディオブックで「小説」の魅力に気づいた(オーディオブックJP)
ゴリゴリのヘビーユーザーではなくて自然な感じで楽しんでいる方でした。私もフィクション全く読んでいなかったのがオーディオではたまに手に取るようになりましたね。
電子書籍・コミック・リーダー端末・アプリ
NetGalleyが新たな消費者マーケティングプラットフォームBooktrovertを立ち上げ/NetGalley launches new consumer marketing platform Booktrovert(The Bookseller)
読者がデジタル景品、プロモーション、書籍関連のアクティビティに参加できるスタンドアロンの消費者マーケティング プラットフォームである Booktrovert を立ち上げます。
NetGalleyが出版社向けの新機能を発表。書籍を関係者に読んでもらうサービスでしたが、今度のはよりマーケティングに踏み込む感じなのかな。よりエンドユーザーに向ける感じなのかな。続報を待ちたいと思います。。
出版とAI
フランスの出版社がMetaを「AIの訓練に著作物を使用する」として提訴へ/French publishers to take Meta to court over ‘use of copyrighted work to train AI’
なんかね、食わせる食わせないみたいな話ばかりしていると無銭飲食みたいに聞こえますよね。
共同通信社、グーグルと新契約締結 – AIサービス「Gemini」にニュース提供へ(Media Innovation)
noteはユーザーが自身のコンテンツを提供するか決め、提供した場合に報酬も得られるというサービスを発表しましたが、共同通信社は自社配信の記事ですね。地方紙などと同じように配信するのですかね。こうやってAIサービスによって情報に特性などが出てくるんですかねえ。
【丸パクリOK!!】AI × Amazon AI活用でnoteを量産して収入の柱を作る方法。(brain)
「丸洗いOK」みたいにいってますけど。この情報商材のノウハウが白か黒か、私は読んでいないし買うこともないと思うのですが、AIに書かせたnoteでアフィリエイトという話でしたらそこまでダークな話にはならないように思います。心配なのはこのノリでパクリ本も出せちゃうよ、というノウハウもすぐに作れてしまうということですね。
中国の少数民族「イ族」の言語に関する本が電子書籍で出たと思ったら、中身がAI執筆のデタラメだった「他にも珍しい言語で詐欺が横行」
同僚が「こんなんありました」と情報を提供してくれました。ありがとうございます。結局アンリミで何をフックにクリックさせるかの話でして。ウイルスとかの実害がないだけいいですけどブルシットジョブですね本当に取り締まろうぜ!(本当にもうイヤ)
グローバル・各国事情
ロンドンブックフェア、来場者数は「約3万人」と報告/London Book Fair Reports ‘Around 30,000’ Attendees(Publishing Perspective)
ライツセンターの来場者数、ということですよね。商談テーブルの予約も埋まり、めっちゃ賑わったが3日目はがらんとしてたんだけどどーなの?って話もあったみたいで面白い。「疲れた」「寒い」お疲れ様でした。
韓国WEBTOON市場が激変!2025年の最新トレンドと今後の展望(Web漫画ラボ)
なんかすごい。現状からこれからの動向予測まで、全部一行ずつでまとめられています。しかもあちこちでつまみ食いして聞いてきた話とも合致しています。出版点数の減少の話でいうならば、コロナ時期にwebtoon化権利が高騰して、それでもみんなが飛びついたんだけどコロナ明けで市場が縮小したので新規コンテンツに投資しづらくなったところもある、と聞いたです。ふんふんと聞いてましたよ。
その他のトピックス:
100万部が「夢」の時代 本・音楽、大ヒットの新基準 くらしの数字考(日本経済新聞)
冒頭Spotifyがオーディオブックの提供を始めた記事をご紹介いたしましたが、 ここでも出版のベストセラーと音楽のランキングが比較されています。確かに版のベストセラーランキングは、単行本の売れた数至上主義になっているところがあるかもしれませんね。音楽のような形での押し活ということかもしれませんが。
自費出版の著者も目立つ宣伝キャンペーンを実施できる/Self-published authors can have standout publicity campaigns, too(The Bookseller)
自費出版の刊行点数の多さ。書評家には見向きもなれないことが多い、などどこも一緒なのかなと思いつつ、どうなんでしょこの記事の結論。熱血系?それともプロモーション会社の仕込み記事(笑)?
【連載】「出版社SCOPE ~得意技を拝見~」⑫ ディスカヴァー・トゥエンティワン 書店直取引という強みを生かす
先週、「電流協オープンセミナー 電流協オンデマンド出版流通セミナー第2回」をやっとアーカイブ視聴したんですね。社内でも、なんとかしないと、どうにかしないと、うーんうーんできる気がしないとかいっていたことをこのスケール感ですでにやっちまってるすごさ。恥じろ自分。恥じろ恥じろ。セミナーで気になったのはKADOKAWA印刷所(倉庫)から直接書店に送る、の部分でした。全部直送!?どうやっているのでしょう?ディスカヴァーさんはそれこそ書店との直取引をフロンティアとしてやってきたわけですが。昨今の輸送コストアップは大変ですよね。最近お話聞いていないなあ聞いてみたいなあ。
読書メモ:
『なんかいやな感じ』
著:武田砂鉄 講談社
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