脳の脳に関する本も数が出ているからかもしれませんが、定期的に手に取ってしまうジャンルだと思います。生まれた時から持っているのに、自分の脳を見たこともなければ感じたこともないわけですが、やっぱり知らないものを知りたいというところはありますね。知らないといってもIQや学力という意味では査定されているわけなんですが。地頭のよさとかいわれているところですとか、幸せな状態でいるとか、機微がわかるというようなより日々の生活や仕事に関わる内容になります。
本書は、科学的なエビデンスに 則った形で書かれていますが、構成としては自己啓発書のアプローチですので、とがった新事実があるわけではありませんが、脳というフィルターを通してポジティブで気持ち良い生活を送るためのノウハウ集 となっています。ワニ・ウマ・サル・ヒトの脳の幸せという区分けははじめて知りました。 例えに出された動物たちはかわいそうですが、マズローの欲求段階説みたいで面白いです。ワニは生きる喜び。ウマは楽しいという喜び。サルは社会的な喜び。ヒトは自己実現の喜びなんだそうだ。そういう意味では意識低い系が優先されるこの性格は脳をどう使ったら修正できるのだろうか。そこは書かれていなかったように思います。よろしくお願いいたします。

『ブレイン・マッピング 最新科学が導く正しい脳の使い方』
著:増田勝利 徳間書店
コメント