このカバーを見てピンときますでしょうか?ああ、翻訳物のベストセラーですよね、店頭でもよくこのカバー見ますよ売れてますよね。いやいや、よく見てください。ちょっと違いますね?ちょっとポップすぎますよね?
はい、これが正式版です。ぱっと見気づかないぐらいの類似性ですね。これはいけません。内容も、まとめてみたとありますが、体裁から見て、「あやしい」と思わざるをえません。怖いのは、本書はデザイン面から見つけやすいですが、そうではなかったら内容の怪しさなんて気づきようもないことなのです。漫画の海賊版も恐ろしいことですが、一見でパクりとわからない文字ものはその見つけにくさ、類似性の立証においてより深刻にも思えます。上記パクリの方のリンクがリンク切れになることを願い、書いておきます(出版元の中の方にはお伝え済です)。
追記:上段のkindle本は消去されたようでリンク先には飛べなくなりました(3/5)
デジタルブックトピックス:
オーディオブック・ポッドキャスト・音声関係
26%のアメリカ人が図書館で借りるのは「オーディオブックのみ」 衝撃の「聴く読書」需要(Yahoo news)
需要が大きいのはやはりlibbyアプリが浸透している/利便性が高いということが大きいのではないかなあ、と思います。出版社とお金の話は、ああそうなんだなあ、と。私は以前から、書籍取次が企画していたジャンル別常備システム。ていばんやオーダーベスト方式を一年ごとに選書して回していくのがいいのではないかなあ、と思っているのですがまとめられていなかった、そうでした。
【3月3日はオーディオブックの日】オーディオブック認知度は59%、利用経験は2年で6割増(オトバンク)
耳の日、と聞くと私などはFebeのロゴを思い出してしまいますね。リリースと関係ない感想ですいません。
【Smartbooks】3月3日(みみ)は「オーディオブックの日」。
こちらも3月3日を耳にかけたリリースです。耳にプレスリリースを音声で提供するサービスも開始、とのことです。
Spotify が ElevenLabs オーディオブック コンテンツのサポートを開始/Spotify Opens Up Support for ElevenLabs Audiobook Content
提携の話は先日ご紹介しましたがこちらは本家Spotifyからのリリースです。AI音声生成をElevenLabsで作成した後に、Findaway VoicesというSpotifyの入稿サービス(て感じかな)にアップすることで配信が可能になる仕組みのようです。ポイントだと思うのは、入稿がシステムで完結することと、Findaway Voicesでは提携している他のオーディオブックプラットフォームにも配信できるということです。Spotifyは小売兼卸ということですね。音楽もそうなのかな。
LINEヤフー、独自技術の音声合成編集ツール「Achoris Editor」をTOPPANクロレに提供(LINEヤフー)
LINEヤフーさんも音声エンジン開発にずっと携わっていたのですね。これは初耳でした。で、え?TOPPANクロレさんはオーディオブックの制作など音声制作ビジネスを強化するってことなんでしょうかね。
Voxblock、オーディオブックの宣伝のため英国で「Stories for Schools」コンテストを開始/Voxblock Launches ‘Stories for Schools’ Competition in the UK to Promote Audiobooks(Good E Reader)
英国のオーディオブックプラットフォームが小学校を対象にしたコンテストを開催したとの話です。優勝した学校には、Voxblock Mini プレーヤーのほか、教育活動にふさわしい厳選されたオーディオブックが提供されるとのこと。読み書きなどの取組が評価されるとのことです。
電子書籍・コミック・リーダー端末・アプリ
読み放題型電子図書館「Yomokka!(よもっか!)」の海外の日本人学校(在外教育施設)での利用者数が4,000人を突破!(ポプラ社)
AI翻訳の利便性もありますが、ネイティブコンテンツをそのまま届けられるところもデジタルのいいところですね。
ファンから渇望されていた『あずまんが大王』電子版がKindleにあるのだが様子がおかしい、もしかしたら海賊版の可能性もあり困惑【追記】無事公式と判明(togetter)
そうですね公式かどうか明確に判別する方法は。。みなさんの作品愛を感じるとともに、よく見つけるなあ。
出版とAI
コンテンツビジネスにとってAI学習は新しいキャッシュポイントなのだろうか(audiobook fanclub)
全然読まれないので自分が書いた文を入れてみる実験です。でも正直なところnoteの話を聞いた高揚感だけで書き始めただけなので、全然まとまってない笑。
グローバル・各国事情
アプリにハローキティ 北欧の教育新興、サンリオと協業(日本経済新聞)
edテックのスタートアップもキャラクター採用なんですね。キティちゃんも出張お疲れ様です。
ボローニャ ライセンシング アワードが 2025 年の候補者を発表/Bologna Licensing Awards Name their 2025 Shortlists
ビデオゲーム賞を新設、とのこと。児童書メインのフェアだから?業界を大きく見せるため(んなばかな)?
フランスの出版社が「カルチャーパス」予算削減を非難/France’s Publishers Decry ‘Culture Pass’ Budget Cuts(publishing perspective)
フランスでは青少年向けに、書籍を含めた文化的な製品、イベント、サービスに使える国の予算があったのですが、年齢の引き上げなどで予算削減の懸念が広がっているとのことです。昔からあった制度ではないとのことなんですが、業界的には大きな心配事ですね。。
中国政府の検閲をすり抜け大流行…男同士の恋愛を描いた「BLマンガ」に中国人女性が熱狂している意外な理由(President Online)
検閲があるために表現を工夫された中国BLの歯痒さがたまらない、などの理由で、過激さに膿んだ日本の猛者が逆にキュンとして読んだ、という話も聞いたことがあります。
『BUTTER』(新潮社)、35カ国で翻訳出版決まる(新文化)
既刊でロングセラーであったことは書かれていますが、フックはなんだったんでしょう??
ワンピースデー、今年はテキサスで開催へ、日本国外で初開催(Good E Reader)
大リーグ開幕戦日本で!みたいな感じなのかな、実写映画化された国で。
その他のトピックス:
出版社は資本主義に向いてない(第一回) 寄稿・日本文芸社 竹村 響(Media Do)
厳しい話ながらも、講談師みたいな歯切れのよい語り口に、気持ちよくテンポよく読んでしまいました。いや、まったくほんとに。水商売よりも水商売。水の商売は高利益といいますが。こちらもどうぞ↓
マイナス6億円からの社長日記 Day-0(note)
読書メモ:
いまだ成らず 羽生善治の譜
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