読書メモ:ファスト教養 10分で答えが欲しい人たち (集英社新書) 

オーディオブック読書メモ

読んでからしばらく経ってしまいました。痛快に、面白く読んだのですがいい感じに忘れてきています。。

そもそもオーディオブックでの読書は、「まてよ?」と行間を読んだり話の筋を整理したりという 読書中のシンキングタイムができません。もちろんいちいち再生を止めれば良いのですがながらでやっているとそうもいかないし、止めるタイミングも定まらぬまま音声が流れていってしまうわけです。ですので、インプットの手段としてはファスト教養的といえるかもしれません。メモを取るのも難しいですしね。そして本書がファスト教養と例に挙げている著者の書籍を、私はオーディオブックで何冊も読みました。なので、私はファスト教養主義者として、なかなかに高いステージにいるのではないかと思います。ファスト教養的なインプットをできずにいたストレスがあったので、オーディオブックにはとっても助けられているのですよ。本当に、10秒チャージじゃないけど5時間チャージみたいな感じで。

一応自分をフォローしていきますと、売れている本の理由をさぐるというお仕事的な好奇心もあります。私の、この読書感想文になっていない読書メモですが、本の内容にはふれず、なんでこの本に興味を持ったかだけで終わってしまったりします。自分がどのような目的意識をもっていたのか、世の中の人はどのなんだろう、これが受けるのは(受けないのは)こういうことなのかもしれないなあ、とか。なので、「自分を高めよう、稼ごう、やるもやらないも自由だけど、一緒にやる?」的な本がどんどんと出てきた時は、ああ個人の時代がきたなあと思ったものでした。本書では自己責任をキーワードにして論説しているところがとても面白かったんですけど、ああ、確かにそうだったそうだったと今頃膝を大いに打ったのでした。

でもどうでしょう、ファスト教養主義って続くのかなあとも思います。くたびれるんじゃないかなあ。なんか、オフは推し活全力みたいなのでもいいんじゃないかなあ、そんな変わんなくね?ってならないですかね。私はファストならぬザッピング教養的につまみ食いしていますけど、だから教養じゃないんですよね、無駄の効用みたいなものでしょうかね。

どの順番でもいいんですけど、本書と

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をあわせて読むとしみじみスローに考えてしまいます色々。

『ファスト教養 10分で答えが欲しい人たち』
レジー (著) 集英社新書

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