デジタルブックトピックス:
オーディオブック・ポッドキャスト・音声関係
小学館の文芸誌「GOAT」、第1号は異例の3刷4万5000部! 第2号は6月4日発売に決定!! 「GOAT+Audible」でのオーディオブックほか、続々とコラボレーションが実現!(小学館)
1号の話も知らなくて、こんなすごい部数が出ているのに気づかずにいるというのはやはり畑が違うんだなあ。業界ニュース読んでいる方ではあるはずなんですけどね。逆張りのチャレンジすごい。
【待望のオーディオブック化】小説家・燃え殻の睡眠導入エッセイ『明けないで夜』Audibleにて配信開始(マガジンハウス)
ポッドキャスト連載コンテンツが書籍化した後にオーディオブックとして登場という話です。再収録・編集などしたのでしょうか。音声の連載コンテンツも増えているのでどのような2次展開がされるのかは注目でございます。
SBイノベンチャー、新音声SNS「day」を提供開始。Z世代に向けた新しい声の音声アプリ(Audio Markething Insights)
声のSNS、ふ〜んまあ出てくるよね、っと流しそうだったのですが、Xに無目的に垂れ流される「ひまだなお腹すいたな」「やべ遅刻しそう」みたいなつぶやきは文字だから一瞬でわかるわけで。タップして「ダルおもー」5文字とかだったら腹立ちますよね。どういうんだろ、僕Z世代じゃないからやらないけど。
電子書籍・コミック・リーダー端末・アプリ
メディアドゥとアムタスが業務提携、エブリスタの全株式譲渡も(新文化)
株式会社エブリスタの株式譲渡について(エブリスタ)
サービス運営の方針につきましては、これを大きく変える予定はございません。アムタス社グループ参画後も、エブリスタのサービスがより多くの方々に届くよう、皆様に楽しんでいただける企画、サービス運営を引き続き行って参ります。
とのことです。急なことに驚きましたがアムタス傘下のエブリスタに関しては収まりいいようには思います。
国内導入実績No.1の電子図書館サービス「LibrariE & TRC-DL」に「ぴあ落語ざんまい」の高座映像1000本超を導入(DNP)
映像コンテンツも電子書籍と同様の扱いで自分の端末で見られるということですね。「ぴあ落語ざんまい」のコンテンツが2000本で、そのうち許諾がとれた1000本を導入とのことですので、同社としては全力投入した、といういうことなのでしょう。動画も図書館のコンテンツとしてインフラになっていくでしょうか。
レノボがNEXT GIGA向け新端末、電子図書館や予備機交換などをパッケージで(日経XTECH)
Lenovo GIGA School Editionは、複数のパートナー企業と連携し、学習コンテンツや端末リサイクルなどのサービスを学習用端末にバンドルしたもの。NEXT GIGAで補助金対象となる予備機の運用や、機種入れ替えに伴う既存端末の処分にも応じる。
ハード側からの学校向け仕様はちょっと新鮮に見えます。なるほど。
突然Yahoo!IDが停止されてeBookJapanも利用不可になった件(privatter)
ヤフーもebjも使っていたとのことで謎ですね。サポートセンター関係のトラブル報告文章は私極力読みたくないんですよね。なぜかというと私自身が滅法苦手でかつイラついてしまうので他人の話を読んでいるだけでも自分のことのようにダウンになります。
カシオが電子辞書の新規開発を中止 学校でのPCやタブレット普及で(朝日新聞)
専用電子端末の時代が。。半年前ぐらいに野暮用があってみたのですが家電量販店ではまだかなりの種類が出ていましたが。その時はやたら高機能ぽいけどお値段も素晴らしいものが多くて、ネットで古ーい型のを買ったのでした。先週電子書籍専用端末のことについて書いたのですが。
専用端末の「他のことができない」って、メリットでもあるんですけどねえ。とはいえ学生が色々な端末をカバンにじゃらじゃら入れていたら今の教科書ぎっしりと変わらないではないか、という話にはなりますね。
出版とAI
初のAI著作権訴訟で裁判官が「フェアユース」抗弁を却下/Judge Rules Against “Fair Use” Defense in First AI Copyright Case(publishers lunch)
著作権で保護されたデータに基づいて AI モデルをトレーニングすることは、法的には公正使用ではないTraining AI Model Based on Copyrighted Data Is Not Fair Use as a Matter of Law(National law review)
法律コンテンツの見出しのまとめをAI学習に使ったことが公正使用にあたらない、とジャッジされたとのことで。さあ判例として基準となりますか。そして海賊版からの学習みたいな抜け道に流れるのを抑止できるか。
noteのSEOが急上昇|Googleと提携後の動きがエグイってホント?(WEB REVIVAL)
先日noteはGoogleと提携し、生成AI「Gemini」を活用し新たな機能を開発していくことを発表しましたが、提携発表後にnote記事の検索結果表示がえらく上がってんですけどほんと?という記事です。「出版とAI」の話題かどうかわかりませんが、noteの有料マガジンは電子書籍/雑誌ともいえますから、有料コンテンツ始めるならSEOに強いnoteで、ということになるかもしれません。
グローバル・各国事情
【台北ブックフェア2025】たった1年でここまで変わる?いま台湾で求められている書籍テーマ(フォレスト出版)
フォレスト出版さんnoteは海外のブックフェア後のレポートを毎回発信してくれるのですが、出張の疲れも、出張のリクエスト処理やら清算やら社内報告やらあるでしょうに、翌週に配信してくれるんですよね。参加しない時はこのレポートで「ああ、確かにやったんだな」と実感するのです。ありがとうございます。
台北国際ブックフェアが閉幕、来年のゲスト国はタイに決定(TAIWAN TODAY)
予算が大幅に削除されたとのことですが、ブースの印象はどうだったのでしょう。来年は会場が変わるとも小耳に挟んでいましたが、結局どうなったのでしょう。参加した方々に、ぼちぼちうかがっていくこととしましょう。
英紙が迫る、謎に包まれた作家「雨穴」の素顔 「ホラーの影響は英国から」(クーリエ)
へえ~。登録していないので全部読めてはいないのですが、謎の残し方のバランスがすごく上手だなあ、と思いました。クーリエの取材を受けて日本版でも記事になる、という立てつけもいいなあ。どうしてもマスクマン文脈で見てしまいますが、実際プロレス的に海外版の輸出を牛耳る悪徳マネージャーとか出てこないかなあ、などと茶化して妄想してしまいますが。
2024年に答える| 中国教育図書館副総支配人謝澤貴氏:デジタル化とオープンサイエンスが業界の状況を変えている/请回答2024 | 中国教图副总经理谢泽贵:数字化与开放科学正重塑行业格局(腾讯新闻)
中国教育図書館は中国の大学図書館を束ねるネットワーク、みたいな理解でよろしいのかな。そしてデジタルに関しては日本でもTRCや紀伊國屋書店、丸善や関連会社が流通面を支えているように同じような役割の会社もあるようです。サービスサイトはこちら。日本の出版社は直接取引なのでしょうか。学術的な顔ぶれです。
その他のトピックス:
6つの出版社がステーブルブックグループを結成/Six Publishers Form the Stable Book Group(publishersweekly)
大手出版社が独立系の出版社を買収・子会社化はよく聞く話ですが。この件は合併や買収というよりは横並びの立場のままインプリントになるって感じなんですかね。リソースが共有されることのいい点もあるでしょうが、調整は大変そうな気も。
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