『放課後ミステリクラブ』は、知念実希人(ちねん みきと)氏による児童向けの本格ミステリーシリーズです。第1巻『金魚の泳ぐプール事件』は2023年6月26日にライツ社から刊行されました。物語は、小学4年生の3人組「ミステリトリオ」が、学校で起こる不思議な事件を解決していく内容です。シリーズは続巻が刊行されており、2024年10月31日には第5巻『龍のすむ池事件』が発売されました。また、本作は児童書として初めて本屋大賞にノミネートされるなど、高い評価を得ています。
いきなりですがAIさんにまとめてもらいました。ライツ社が突然小学生向けのノベルを出版して、シリーズ化していくとのことで、聞いた時驚いたのを覚えています。それまでノンフィクション中心に出版されていたのに人気が上昇トレンドの大物作家の児童文学を出す!?どういうこと?そんなことできるの?って感じでした。と驚いてはみたのですがとにかく色々話題豊富なライツ社さんのことなのですごいなあチャレンジ精神、で終わっていたのです。その後もシリーズ作品が出版され、すでに5冊出版。そして本屋大賞にもノミネートとすごい勢い。というニュースは聞こえてきていたのですが、ちょうどオーディブルの年間ランキングの児童文学部門?でランクインされていたのでぽちっとしたのでした。
子どもが小さいころは絵本の読み聞かせなどもしていましたが、自分で読めるようになると何を読んでいるのかわからなくなります。なので親になってから絵本はあらためて触れることができましたが、このようなノベルズは自分が子供のころ以来読んでいません。学級文庫や学校の図書室にシリーズで並んでいるような、私の世代でいえば、『ズッコケ三人組』シリーズぐらいの年齢向けなのかなあ。
こうした作品を見つけられて気軽に楽しめるのも、オーディオブックの聞き放題サービスの魅力ですね。普段、本屋の児童書コーナーに立ち寄る機会はまずないので、「たまには小学生向けのノベルズを読んでみよう」と思う流れはありません。でも一旦どれどれと読み始めると、いつものパターンながらも、登場人物たちのキャラも把握しながらワクワク最後まで楽しみました。
また、残念ながらミステリーの結末を予測することはまったくできませんでした。推理力というのは、大人になったからといって自然に成長するものではないのですね。あるいは、私にはエンタテインメントを100%楽しむ機能が備わっているのかもしれませんが。そういう意味でも、子どもの頃と同じような感覚で楽しめたのではないかと思います。
おそらく続編も読んでしまうことでしょう。楽しみです。

『放課後ミステリクラブ 1金魚の泳ぐプール事件(2024年本屋大賞ノミネート)』
知念実希人 (著) ライツ社
コメント