デジタルブックニュースまとめ(2024/12/15)

デジタル書籍・AI・海外版権

デジタルブックトピックス:

オーディオブック・ポッドキャスト・音声関係

聴き放題によってリスナー急増!「Audible」の次なるコンテンツ戦略とは(GP)

有名俳優、声優さんのナレーションも話題になりましたが、 現在はオーディオファーストの作品制作にも力を入れているとのことです。書籍の値段も上がっていますし、月額1500円と言うのはほんとに安いなぁと思います。


ポッドキャストアワード大賞受賞からの書籍化。『子育てのラジオ「Teacher Teacher」』が子育て世代に支持される理由とは(audio marketing insights)

連載コンテンツを制作すること、ファンを作ること、パッケージ化すること、そしてマネタイズすること全部が入った インタビュー記事です。勉強になりました。 ブログの書籍化が続いたように、今度はpodcastから書籍化のブームが来るのではないかと個人的には思っています。


三井物産(株)が運営する音声メディア「VOOX」と書店のDXに取り組むスタートアップ「タテオキ」が書籍コンテンツの掲載で協業を開始(Moon Creative Lab Inc.)

「VOOX」で取り扱う書籍を「タテオキ」に掲載することでサービスの閲覧数・利用者数の向上を狙う

なるほど。おすすめ本を選書して要約・ダイジェスト提供するサービスがリアルな書店と提携する例はこれまでもありましたが、デジタルからデジタルも確かに全然ありですね。面白い。読書ログサービスもレビューサービスもつながっていくのはありかもです。


NVIDIA、音楽や会話などに対応した音声生成AI「Fugatto」を発表(Audio Marketing Insights)

画像生成AIは早くから提供され話題になってきましたが、そっか、音声ができるなら他の音も作れるわけだ・・って、そんな膨大な音のライブラリなんてどこにあったのでしょうか。

NVIDIAは、「Fugattoはユーザーが説明できるものならなんでも生成できる」と述べており、動物の鳴き声から効果音、環境音、人間の会話など多様な音声を生成することができます。

おもしろー。ってことは音声ドラマやリッチオーディオブックでも使えるですね。あ、普通のドラマでもそうか。


オーディオ、AI、バックリストに関するハーパーのマレー氏のコメント/Murray on Audio, AI, and Backlist(Publisher’s lunch)

AI学習に舵を切ったニュースがバズってる(?)ハーパーのCEOコメント。

SpotifyとAudibleのリスナーの増加もあって、オーディオブックが出版社の電子書籍の売上を「上回った」と述べた。

ワーオ!


電子書籍・コミック・リーダー端末・アプリ

KADOKAWA、カカオピッコマと業務提携(新文化)

KADOKAWAは、カカオピッコマのプラットフォーム基盤を活用することで、さらなる電子書籍事業の拡大を図る。

メーカー としての動きですね。

カドカワ、カカオピッコマと提携。強み活かし合う「画期的」な電子マンガサービスを共同開発(オタク総研)

「MANGAバル」の概要が掲載されています。


推定年間被害額は2兆円…マンガ・アニメ海賊版、文化庁がAIで対策(ニュースイッチ)

文化庁は2兆円とされる海賊版被害に対策すべく、3億円かけて不当コンテンツの検出から権利者への通知、そして削除依頼のシステム投資をするとのことです。2兆すか。


【電子コミック】出版社の本音は? “無料施策”に海外展開…日本のマンガ人気を支えるのは意外にもアナログな熱量

KADOKAWAへの取材記事です。海外もアジアと欧米、中東では温度は違うと思いますが、少し前に聞いたのはフランスなどでは紙の契約がほとんどで、マンガを電子で読む文化が根付いていない、とのことでしたが。


日経電子版、有料会員100万人超 法人・教育に広がる(日本経済新聞)

おめでとうございます。すごいことですね。法人契約は紙よりアカウント数増えることが多いのですかね。先日ご一緒した関係会社の方は、法人で電子版の契約するときはほぼ紙版が切られる、と嘆いておられましたが。


コミックシーモア20年、販売データ活用で刺さる漫画制作

売上などの情報をオープンにしてから記事数も飛躍的に増えて、すっかり時の プラットフォームとなったコミックシーモアですが、日経でも記事化されています。


読書中の本に直接メモを書き込めるなど機能性が向上したAmazon純正電子書籍リーダー「Kindle Scribe」2024年最新モデルの外観をチェックしてみた(GIGAZINE)

amazon純正のキンドル端末のなかでも最上位ラインのScribe、最新版のレポート、外観です。

読書中の本に直接メモを書き込める「Active Canvas」機能など着実なアップデートを遂げたAmazonの電子書籍リーダー「Kindle Scribe」2024年最新モデルでの手書き機能を確かめてみた(Gigazine)

専用ペンを使った手書き機能が売りでしたが、読書中にメモも挟めるようになったとのことで、実際の書いているところの動画や画面を紹介。論文や書評などにはここに集約すれば効率が上がりそうに思います。でもこの端末で執筆はできないのか、にしても専門端末は集中するにはいいですよね。


アイドックの「bookend(ブックエンド)読み放題サービス」がGakkenの新サブスクサービス「Gakkenブックタス+」に採用されました(株式会社アイドック)

今からキンドルアンリミテッドのようなメガサービスは新規に構築できないわけですから(簡単には)、読み放題サービスになりうる専門的な知識群を集めることが大事になってくると思います。それをAIに食べさせて新しい付加価値を生むことも含めて、です。

出版とAI

テクノロジーの世界は書籍出版に「破壊的変化」を起こしている。しかし、私たちはその楽ちんな技を望んでいるだろうか?/The tech world is ‘disrupting’ book publishing. But do we want its effortless art?(the conversation)

テクノロジーが書籍出版業界を大きく変革している。AIやプラットフォームが登場し、出版が手軽で迅速になる一方、作品の質や独自性への懸念も生まれている。特にAI生成コンテンツは「芸術性」と「労力」のバランスを問う問題を提起する。伝統的な出版は時間と労力を必要とし、そこに価値があるとする見方も根強いが、デジタル時代の「効率的な芸術」が求められる現状とのギャップが浮き彫りになる。

AIによる記事の翻訳とまとめ

先週、マイクロソフトは新しい書籍レーベル「8080 Books」を発表しました。同レーベルは、テクノロジー、科学、ビジネスに関するノンフィクションの書籍に重点を置きます。

テクノ系が出版のコンテンツも、流通も変えていくのか?マイクロソフトは昔々エンカルタという百科事典を作って業界に打って出たわけですよね。エッジのepubリーダー・ストア連携の試みもありました。今回の出版レーベル発表にはどのような狙いがあるのか、注目です。


AIモデルに「不要な知識」を忘れさせる新技術。より効率的なAIが作れるかも

ああ、うっかりごめんごめんって感じではないですよね。ところで私どうしてもハルシネーションって言葉が入ってこないんですね。覚えるのがはやいか、ハルシネーションがなくなるのがはやいか。

グローバル・各国事情

中国の検閲は世界的に利益を生む書店産業を生み出した/China’s Censorship created a Global Profitable Book Store Industry

中国の厳しい検閲が、逆に海外の書店業界を盛り上げているという話です。政府の規制で自由に本を出せない作家や読みたい本にアクセスできない読者が、海外の電子書籍プラットフォームやVPNを使うようになり、その結果、国際的な書籍市場が成長しているとのことで。
言論の内容もそうなんですが、検閲に時間がかかったり発行ISBNに制限があり時間がかかっているというのも実際よく聞きますね。


講談社USA、講談社プリントクラブを発足/Kodansha USA Launching Kodansha Print Club(Good E Reader)

講談社USAが、膨大なデジタルファースト作品を印刷して提供するサービスをはじめます。流通はペンギン・ランダムハウスということなんですね。PODに近いのかな?

その他のトピックス:

週刊文春、月5万円のプレミアム会員募集開始(Media Innovation)

最近のニュースで驚いたのはこの記事と「ChatGPT Pro」月額3万円ですね。ですが、これ見出しが間違ってますね。記事内も公式のリリースでも年5万でした。十分すごいけどね。


【年末特番】2024年の出版ニュースを振り返る ―― HON.jp News Casting / 大西隆幸×菊池健×libro×古幡瑞穂×西田宗千佳×鷹野凌(HON.jp)

年末特番。拝見します。


今年も厳しい年越し、レイオフが相次ぐメディア業界【Media Innovation Weekly】12/9号

米国事情ですね。すでに3000人以上が切られていると。

読書メモ:

『ホワイトカラーの生産性はなぜ低いのか 日本型BPR 2.0』

『センスの哲学』

『特別なスキルがなくてもできる 月収+10万円 こっそり副業術』

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