読書メモ:東洋医学はなぜ効くのか ツボ・鍼灸・漢方薬、西洋医学で見る驚きのメカニズム(audible)

オーディオブック読書メモ

このタイトルが新着情報に出てきたら、私としては聞き放題なら100%クリックしてしまいます。まさにオーディオブックのサブスクリプション向きな好奇心をそそられるタイトルだと思います。ブルーバックスや講談社現代新書に関しては、ほとんど検討せずに反射的に購入してしまうことが多いのですが、本書もまた脊髄反射で手が伸びるほど私好みのタイトルでした。

東洋医学が信頼される理由としては、中国で4000年もの長きにわたり試行錯誤やPDCAが繰り返され、その結果、効果のあるものだけが残ったという歴史がある点だと思います。そのため、西洋医学のようなロジカルなエビデンスがなくても、「効果があるからこそ残った」という事実がそのまま信頼性につながっているといえるのではないでしょうか。

お医者さんから処方される薬については、効能や副作用が気になるものです。私自身、病気になることは少ないのですが、子供が小さい頃には頻繁に熱が出たり風邪をひいたりと薬を処方される機会がありました。そのうち、「この症状にはこの薬」という組み合わせを覚えたり、過去の処方内容と比較したりするようになりました。ただし、これは医学的な知識に基づいていたわけではなく、あくまで興味本位で見ていたにすぎません。

料理のレシピならば、さじ加減や味の好みによって調整する余地がありますが、薬については勝手な判断で加減することは危険が伴います。そのため、処方された通りに服用するのが基本です。ただ、漢方薬に関しては、あまり細かい成分や効能を気にせず、「風邪をひいたら葛根湯を飲む」というように使用することが一般的ではないでしょうか。もともとは患者ごとに調合されるものですが、現在では平均的な症状に対応するブレンドが多くなっています。副作用が少ないという安心感もあり、私自身もあまり深く考えずに利用しています。でたらめに飲んでいる、というわけではありませんよ、念の為。

針治療やツボ押しも、ロジックが明確ではなくとも、「いた気持ちいい」感覚や直感的な効果を感じられることから、自然と受け入れられています。最近では、ツボ押しの解説動画なども増えており、知識を深めつつ実践する人が多くなっています。漢方や針治療には大きな副作用がないとされる点や、身体に心地よい感覚をもたらすという特徴があります。それが、これらの伝統療法が長く信頼される理由のひとつでしょう。

50数年間生きてきて、「なぜ効果があるのか」を深く考えずに信じていたことが、西洋医学や科学の視点から説明されるなると、新たな発見のように興味が湧いてきます。ロジカルな部分だけでなく、曖昧さや神秘性が残るところにも浪漫を感じます。これが、私がこの本を脊髄反射で購入した理由であり、文系おじさんとしての感想でした。内容一ミリも触れませんでした。。

おまけコメント:漢方薬の名前とか、 ツボの場所とか効能についても ページがさかれていますが、やはりオーディオブックで耳から聞くだけではなかなか入ってきません。特に 普段使わない漢字が使われているので 記憶は無理筋です。なので、その辺は、 写真や図版がたくさん入った健康実用書等の方が便利かと思います。

『東洋医学はなぜ効くのか ツボ・鍼灸・漢方薬、西洋医学で見る驚きのメカニズム』
著 山本高穂 著 大野智 講談社

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