デジタルブックニュースまとめ 2024/12/01

デジタル書籍・AI・海外版権

デジタルブックトピックス:

オーディオブック・ポッドキャスト・音声関係

audible入会3か月99円キャンペーン実施中(audible)

LPにはキャンペーン情報ないんですね?3か月あったら何冊聴けるでしょう。15冊ぐらいはいけちゃうでしょう。恐るべしブラックフライデー。


AIナレーターのSmartbooksが富士山マガジンサービスやミレイズから5000万を調達し、音声市場強化へ(Smartbooks)

TTS(テキストの合成音声読み上げ)専門の オーディオブック販売プラットフォームである、スマートブックスがいよいよローンチ。 相内社長の古巣である富士山マガジンサービスからの増資を受けているということで、ひょっとして子会社化するのかなと勘ぐりましたですが、そういうわけではなさそうです。ビジネス書の書評メルマガであるビジネスブックマラソンの執筆者土井英司さんもエヴァンジェリストとしてジョインとのこと。独立されてからどこかの会社に参画されていなかったので、このニュースにも驚きました。


Audibleベスト・オブ2024 今年最も聴かれたオーディオブック、ポッドキャストを発表(audible)

年間ランキングが発表される季節になりました。Amazonランキングの中のAudibleベストとはまた違うんですかねこれは。総合ランキング、子供向けランキング、レビューランキングと並んでいます。レビューランキングというのは高評価作品ということですかね。確かにオーディオブックにはナレーターさんの好みやテイストとか、ドラマ的演出みたいな要素もあるので 書籍の内容とはまた違う評価が与えられることもありそうです。


子どもから目離せなくても… オーディオブック、育児中の利用多く(毎日新聞)

6歳以下の子どもがいる4人に1人は、育児のかたわらで利用しているとの調査結果が出た。

そうですね、目は離せないが耳なら離せますね。でも6歳以下の頃は勝手に遊んでくれないでべったりくっついていたような気もするなあ。というわけでアイキャッチ画像で遊んでみました。


Spotifyはビデオ拡張を強化するため、オーディオブックのビデオ機能をテストしている/Spotify tests a video feature for audiobooks as it ramps up video expansion(Tech Crunch)

Spotifyはオーディオブック体験を強化するため、新機能をテスト中です。短い動画(著者のメッセージや制作裏話など)、著者ページ(背景情報や全作品を表示)、視覚的要素を同期させた機能が追加されます。これらは著者や出版社向けに提供され、モバイル版Spotifyプレミアムユーザーが利用可能です。この取り組みは、動画拡大戦略の一環として、オーディオブック市場でのエンゲージメント向上を目指しています。とのことです。いうなればベンダーセントラルですね、ええ、知っていますとも。

電子書籍・コミック・リーダー端末・アプリ

学研が家族向け電子書籍サブスク事業を開始・・・5端末まで31日間770円、アプリ不要のWebブラウザモデル(Media Innovation)

2000点以上のラインナップ。実用書・学習まんが・子供向け学習本・実用書、月額770円。ブラウザで閲覧。学研ID。本1冊より安い値段でファミリー向けIDかあ。


電子書籍市場は”頭打ち”?DLsite comipo、BOOK☆WALKERとhontoが模索する生存戦略【IMART2024】(MANGA WATCH)

IMART2024にて実施された「国内電子書籍最新事情『本当に電子コミックは踊り場か?』」というセッションのまとめ記事。本当に三者三様ですが、ターゲットも違いますもんね。


現在利用しているコミックアプリ・サービス、10代~30代の1位は「LINEマンガ」、40代~60代の1位は?(@DIME)

50代~60代に関しても4割近くがWEBTOONの閲覧経験があり、年代問わず閲覧されていることが判明した。

へ〜!でもこれ、facebookとかの広告を踏んで無料サンプルを読みました、みたいなのも入っているのかな。私たちの世代は「WEBTOON」読んだことありますか?と問われてもなにかわからないと思うんですよねえ。私も人に説明できないですもん、ってことはわかってないんだよねえ。


進化する大学のデジタル図書館 スマホで貸し出し、レポートを学生が電子書籍化(THINKキャンパス)

非接触レジみたいに通るだけでピッと蔵書が借りられる、とかスマホで蔵書検索もできるとか、電子版も使えるとか、素晴らしいですねえ。学生時代サークルの活動で登校時は部室か図書館にしかいなかった私ですが、今だったらどう振る舞っていたでしょうね。


「サブスクで利益を上げる道筋が見えてきた」朝日新聞社・角田社長、高野執行役員が語る朝日のデジタル化(Media Innovation)

高野さんだ〜。

出版コンテンツとAI学習AI創作など

書籍をAI学習に活用、出版大手ハーパーコリンズがマイクロソフトとAIトレーニング契約を締結(Media Innovation)

ハーパーコリンズは、特定のノンフィクション書籍をAIモデルのトレーニングに使用するため、マイクロソフトとライセンス契約を締結したとのことなんですね。この契約により、AIモデルの品質と性能の向上が期待されています。著者はこのプログラムへの参加を選択でき、参加する場合、1冊あたり2,500ドルの報酬が提供されます。この取り組みは、AI技術の進化と出版業界の連携を示すものです。それが好ましい結果につながるかどうかは、当面議論が繰り返されそうですが。。


エージェントや著者がハーパーコリンズのAI取引に疑問/Agents, Authors Question HarperCollins AI Deal(Publishers Weekly)

著者やエージェントから慎重な意見が寄せられています。この契約は3年間で、著者はオプトイン方式で参加可能。参加する場合、1冊あたり5,000ドルの報酬が支払われ、そのうち2,500ドルが著者に渡ります。契約には、AIモデルが著作物をそのまま再現しないことや、海賊版コンテンツを使用しないことなどの保護条項が含まれています。(AIによるまとめと翻訳)

はい、さっそくなのですが。特に欧米は著者とエージェント、そして作家組合的な組織も発言力を持っていますので、しばらく議論は続くものと思われます。契約後の扱いとかは確かに繊細なものがあるなあ。


誕生から30周年、累計8,000万部を超えた「できる」シリーズを基に生成AIが回答! 「できるシリーズAI検索(ベータ版)」を11月15日(金)より期間限定公開(株式会社インプレスホールディングス)

こちらは国内の自社コンテンツを元に出版社が行ったものです。 許諾だけでも大変だったと思われますが、これを期間限定で提供っていうのはやる側目線で考えると、結構もったいないというか、切ないものがあるように思われますが、中の人どうなんでしょう?ともあれ、技術書などは便利そうですねえ。画面のテキストとかも読まれるのかなあ?

グローバル・各国事情

カドカワ、台湾子会社の設立25周年で重大戦略発表「現地作品拡充」「台湾限定・台湾先行発売」盛り込む

これからの戦略発表の前に、現在築いている基盤がすごすぎる。そして…どうなる?


『ダンダダン』『ONE PIECE』『らんま 1/2』などBOOK☆WALKER GlobalにVIZ Media作品が3,900点以上追加!

これは頼もしいサービスですね。そして…どうなる?


フランクフルトからフランスへ:「マルソー・ミラー」の権利販売が増加/From Frankfurt to France: Rising Rights Sales for ‘Marceau Miller’(publisherperspective)

フランスの小説『マルソー・ミラー』の事前権利販売の成功が取り上げられています。この作品は2025年1月に発売予定ですが、すでに10カ国以上で翻訳権が売れており、出版社にとっても予想外の成果となっています。著作権取引の活況は、フランクフルト・ブックフェアでの関心の高まりがきっかけとされ、特に出版前から国際的注目を集めるタイトルの存在感を浮き彫りにしました。とのことです。フランクフルトで話題作がドーンとエントリして争奪戦、というのはこれまでもずっとあったと思うのですが、こちらはノーマークだけどフェアで見いだされたという事なんでしょうか、夢ありますね。


中国のベストセラー:新しいノーベル賞受賞者の作品を読む/China Bestsellers: Reading the New Nobel Laureate

中国のベストセラーに、今年のノーベル文学賞受賞者ハン・ガンの作品が登場しています。 受賞発表後、受賞者の作品が急速に売り上げを伸ばしています。中国における文学賞の影響力の大きさを示しており、読者が質の高い文学作品を求める傾向が強まっていることを反映しています。 また、受賞者の作品が翻訳されるスピードも速く、出版社は迅速な対応を行っています。 このような動きは中国の出版業界にとっても大きな刺激となっており、今後の文学作品の翻訳や紹介に積極的な影響を与えると期待されています。(AIによる要約・翻訳)

自国IP拡大に奔走する同国当局はこの現象をどのように考えているでしょう。内需で経済が回ることに対してポジティブに受け取っていただけることを切に希望いたします。


東京 韓国文学作品のイベントが盛況 ノーベル文学賞作家作品も

NHKはイベント名も出さないのかあ。先週行われた「K-BOOKフェスティバル2024」の報道です。盛り上がっている感が伝わってきていいですね~。私も会場をのぞきましたが人口密度がすごかった!サイン会も行列、そして各ブースでのお客様と出版社のおしゃべりがとても印象的でした。韓国出版社の出展も増えました。会場も手狭になってきたかな。。


今年最大の書籍発売までカウントダウン/Counting Down to the Biggest Book Launch of the Year(publishers lunch)

テイラースイフトの新刊が発売されるので在庫の取り合い、発売日の行列が想定されているみたいです。そうなんだあ。そういう本、ハリポタ以来聞かないなあ、知らないだけかな。

その他のトピックス:

動画の「倍速視聴」理解度は、1・75倍まで変わらず 高校生が実験して分析

わあ、これは素敵。そもそもスピードと理解度のエビデンスってあまり聞いたことなかったですよね。感情論が先に走りがちなところもありましたし。しかも発表したのが地元の高校(私の出身校ではない)というのもうれしい。


集英社、読者アンケートシステムを刷新–各編集部のデータを統合管理(ZD NET)

大変です。

読書メモ:

『このプリン、いま食べるか? ガマンするか? 一生役立つ時間の法則』
柿内尚文 (著) 飛鳥新社


『自分とか、ないから。教養としての東洋哲学』(audible)
しんめいP (著), 鎌田東二 (監修)

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