デジタルブックニュースまとめ 2024/11/24

オーディオブック読書メモ

デジタルブックトピックス:

オーディオブック・ポッドキャスト・音声関係

本を読みたいのに読めない―。働く人の読書を考える特別対談 『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』著者・三宅香帆×上田渉対談(オトバンク)

なんで働いていると ゲームとか音楽とかラジオとかは聞けても本にいけなくなるのかっていう話なのかなぁって思いました。いや僕もそうなんですよ。歯切れ悪くなりますけれども老眼だから本が読めないとかいいつつゲームはできちゃうんですよね。言い訳というか言い訳にもならないんですけれども、本でこういうことがわかる。こういうことを知ることができるっていうことが わかるっていうことが大事なのかなというふうにも思います。それで入手方法としてのオーディオブックという選択肢もあるじゃん、って話はここでも言い続けたいなぁとそういうモチベーションでやってます。


Amazon Music Unlimited が Audible の 100 万冊のオーディオブックの全カタログへのアクセスを追加 — ただし、聴けるのは月に 1 タイトルのみ/Amazon Music Unlimited Adds Access to Audible’s Entire Catalog of 1 Million Audiobooks — but You Can Listen to Only One Title per Month(Variety)

Amazon Music Unlimitedの米国、カナダ、英国の加入者は、Audibleのライブラリから毎月1冊のオーディオブックを無料で楽しめるようになりました。この特典は、個人プランの加入者とファミリープランの主契約者が対象です。オーディオブックは翌月に新しいタイトルに変更可能で、未完了の場合は同じ本を続けて聴くこともできます。ただし、サブスクリプションを解約または一時停止すると、オーディオブックへのアクセスは失われます。一緒になっちゃうですか?どういうことですか?


【ウェビナーレポート】音声領域に企業が続々参入!?「ながら時間」にリーチできるポッドキャスト広告の効果とは(AUDIO MARKETING INSIGHTS)

博報堂DYメディアパートナーズとオトナルが開催した、ポッドキャスト広告の効果がテーマのウェビナー内容まとめ記事です。ながらの耳というのは本当に可処分時間の伸び代だと思うんですが若者も結構な高齢者も今は耳にイヤホン突っ込んでいるのですでに取り合いになっていますよね。どうなんだろう、やっぱり音楽が一番なのかなあ。


ニュースとスポーツの聴取シェアが拡大。2024年第3四半期版の音声トレンドレポート「The Record」が公開(AUDIO MARKETING INSIGHTS)

今回の調査では、米国人の成人は1日平均で約4時間を音声コンテンツに消費しており、そのうち67%をラジオに、18%をポッドキャストに、残りを音楽ストリーミングサービスや衛星ラジオに費やしていることが示されています。

67%をポッドキャスト、そうなんだ。


リアルタイムで機密情報を隠しながら音声の文字起こしができるオープンソースAIモデル「WhisperNER」(GIGAZINE)

いやもうとんちというか禅問答というか、仕様はともあれAIはなんでも知っている。そうですよ、居間のアレクサはうちの家族のケンカやお見苦しい問答なども全部聞いてらっしゃるんですよ。これバラすぞ、買い取れっていわれたらやられますよ。google先生にどれだけ恥ずかしいこと聞いてきたと思ってるんですか。やばいですよ。


電子書籍・コミック・リーダー端末・アプリ

「Kindle」「シーモア」「ピッコマ」が人気、電子書籍サービスの利用動向(Media Innovation)

最も多く利用されている電子書籍サービスは「Kindle Unlimited」

そうか、そういう選択肢を作るのか、と思いましたです。


【2024年最新】電子書籍サービスおすすめ人気ランキング36選!ジャンル・目的別に徹底比較(Net off)

36択はさすがに多すぎるのではないかと思います。携帯キャリアの数ぐらいでないと選べまへん。

企業のインセンティブプログラムに読書を取り入れることは、持続可能な職場のトレンドです(Good E Reader)

企業が従業員の福利厚生として、デジタルリーダーやタブレットを活用した読書プログラムを導入する動きが広がっています。これにより、従業員は最新の業界動向を把握し、ストレス軽減や健康促進が期待されます。また、読書スペースの設置や読書クラブの推奨は、チームビルディングやリーダーシップ育成にも寄与します、とのことです。企業電子図書館は福利厚生寄りになっていくのかなあ。

出版とAI

生成AIは創作者の仕事を奪うのか? 脚本家や漫画家、編集者の場合(ビジネス+IT)

会員でない人でも読めるところまでしか読んでいないのですが、欧米との比較はともかく、創作者の仕事が奪われない理由がなんとも切なくて生成AIが来てくれて助かる事情っていうのが果たして理想的なことなのか頭が真っ白になってしまいました。ところで、先日こんな本を買ったんです。

このような本を見ると、まだまだ人間の創造性というのは侵害されないのではないかなぁと思ったり、このノウハウを生成AIはすぐに学習してしまうのかなあとも思ったり、これも私にはちょっと判断ができません。でも創作することが楽しい、そしてそれを楽しむ人がいるということは無くならないでしょう。

グローバル・各国事情

韓国コンテンツ振興院、東京・大阪にKコンテンツ拠点(Korit)

韓国コンテンツ振興院は、2024年11月8日に東京の「KOCCA CKL東京」と大阪ビジネスセンターを開設しました。これらの拠点は、韓国コンテンツ企業の日本市場進出と競争力強化を支援する戦略的拠点として機能します。日本にも大いに進出している韓国コンテンツですが、コロナ禍に躍進した時点で過剰に投資を進めたり、一本調子に上がっているわけではないようなことも聞きました。コンテンツ輩出に関してはやはり進んでいるイメージは強くありますけどね。


フランクフルト・ブックフェア 2024(トランネット)

翻訳会社、エージェントといったらいいんでしょうか、トランネットさんのフランクフルトブックフェアレポート。こんなレポートを毎回発表されていたのですね、恥ずかしながら知りませんでした。写真もライブ感あります。ありがとうございました。


2兆5千億ウォンの市場が開かれる!韓国のAIデジタル教科書事業をめぐる論争(Korit)

韓国では、2025年からAIデジタル教科書(AIDT)の本格導入が予定されており、教育界と産業界で注目を集めています。AIDTは、AIを活用して生徒一人ひとりの学習を個別に支援するシステムで、教師の補助役として機能します。はい、他人事ではないですし数字も世界で集めるべきですね。


第5回「東京版権説明会」、海外11カ国から92社・320人が来場(新文化オンライン)

私も参加しました。欧米圏からいらっしゃった方が例年より多いかなという印象がありました。あと、タイから参加された出版社さんが多かったですね。


シャルジャ国際ブックフェア2024:来場者182万人/Sharjah International Book Fair 2024: 1.82 Million Attendees

2024年11月17日に閉幕した第43回シャルジャ国際ブックフェアは、200以上の国から1,820,000人の来場者を迎え、アラブ世界最大のブックフェアとしての地位を再確認しました。一般向けが期間長いんですかね。


翻訳書で出荷停止&絶版騒動も……編集者も見抜くのが難しい「トレース問題」を考える(Real sound)

ホビージャパンは、10月発売した『マンガ・イラストにすぐ使えるキャラポーズ図鑑』に多数のトレース疑惑が指摘されたことを受け、同書の出荷停止と絶版を決定しました。翻訳書であることや編集者がトレースを見抜く難しさを浮き彫りにし、今後のチェック体制の強化が求められています。
これは難題、というか無理筋。AIだって学習していないものの類似性は指摘できないですし。


中国では電子書籍出版が成長している/Digital Book Publishing is Growing in China(Good E Reader)

中国のデジタル出版業界は急速に成長しており、2023年の総収入は1.6兆元(約2290億ドル)で、前年から19%増加しました。特に、インターネット定期刊行物、電子書籍、デジタル新聞が合計113億元の収益を上げ、前年比8.56%の増加を示しています。短編動画プラットフォームの台頭により、読書のデジタル化が進み、出版業界はデータ活用やAI技術を通じて新たなサービス提供を模索しています、とのことなのです。景気のいい話にしか聞こえませんが、私の方に入ってくるのは景気の悪い話ばかり。紙書籍、書店での売上は電子で補えないほど苦しいと聞いております。日本もそうですが。

その他のトピックス:

小田原市立中央図書館、「「AI司書」が選ぶ「あなたにおすすめの絵本」」を開催

小田原市立中央図書館は、2024年11月17日から24日まで、「AI司書」が選ぶ「あなたにおすすめの絵本」を開催します。館内のタブレットで質問に答えると、AI司書が図書館員選定の「大人も楽しめる絵本100冊」からおすすめの1冊を提案します。なるほど、チャットボットみたいなものなのかな。よろしいのではないでしょうか、と思いますが、これも人件費文脈の話になっちゃうのかなあ。


後回しの出版契約、報酬遅れ 知ってますか、フリーランスの弱い立場(朝日新聞DIGITAL)

あいまいな依頼、いったいわないは永遠に無くならないのではなかろうかと思っていましたが、今回のフリーランス新法で解決するのでしょうか。他人事みたいにいうとりますが全然違うんですけど。運用に関しては走ってみないと定まってこないしなあ。


半年で2本サ終…ブシロード、IP創出はスマホゲームに拘らない方針 「HxH」などコンシューマ13本を開発中(オタク総研)

ブシロードは、2024年11月14日に発表した第1四半期の連結業績で、IP(知的財産)開発の現況を報告。同社は、コンシューマ向けタイトル13本、モバイルゲーム2本の展開を予定しています。これまでスマートフォン向けゲームに注力してきましたが、競争激化や経年により複数タイトルが苦戦。今後はデジタルゲームに拘らず、出版分野やコンシューマタイトルの開発に注力する方針です。と、さらっと いうてますけど、このタイミングで出版参入とは。IPを持っている会社には、出版もアウトプットの選択肢として持っておこう。持っておいたほうがいいよねっていう感じなんですかね。


「図書館=無料貸本屋」は本当なのか データ分析が突きつける実態(朝日新聞DIGITAL)

ベストセラーでは出版社のダメージが認められるが、図書館での購入が買い支えている面もあったり、と。このような類のない研究は大変貴重ですね。


電子出版制作・流通協議会、「オンデマンド出版流通」セミナー開催へ(新文化オンライン)

「オンデマンド出版流通」に関するセミナー。トーハン書籍部の櫻井秀則部長による基調講演や、PHP研究所、ポプラ社ロジスティクスの代表者を交えたパネルディスカッションが行われます。私もオンラインで受講予定です。

読書メモ:

『やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』
アンジェラ・ダックワース (著), 神崎 朗子 (翻訳) ダイヤモンド社

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