読書メモ:キャリアをつくる独学力(audible)

オーディオブック読書メモ

「リスキリング」がビジネスの注目キーワードになり、DX時代の、AI時代の学び直しが注目されました。そんな中で生成AIがセンセーショナルに出現し、今度はAIが処理系の事務仕事をガンガンやってくれるから人そのものがいらなくなってしまうというニュースや言説がスマホの画面に流れまくりました。そんな中で、一体何をすればよいやらという危機感を持った方もいるでしょうし「自分はなんとか逃げおおせることができるのではないか」と開き直る人もいたでしょう。生成AIが実務的な普及期に本格的に入ってくるにあたって実際にAIに職を取られたり、仕事や売上が減ったりという人も多くなるかもしれません。どこまで信頼していいのか、本当に任せちゃって大丈夫なのかというのは今後も議論は続くとは多いますが、AIに関しては今後一切触ってはならぬ、鎖国じゃ!ということにはまずなりそうにありません。

使われるんじゃない、使うんだ!というのはこのような時によくいわれることです。ロボットに職を奪われると嘆かず、ロボットを開発したり、ロボットを制御したりする仕事は創出されるのだ、と。今回もいわれています。プロンプトエンジニアがデータサイエンティストみたいな技術となるのか?いやそんなに単純ではないでしょう。そのように端的に見るのではなくて、やはりキャリアを少しでも積んできた人であるならば、自分が所属する会社をはじめ同業他社や関連する会社を含めた業界についてはこれからどう変わっていくかを想像しやすいのではないでしょうか。

本書で繰り返し繰り返し述べられているのは「自律的な独学」です。何がこれから必要になる、重要になるかを自分で考えることこそが必要だと強調されます。学ぶことが晴れて決まったら、そこからは著者の本領発揮で学ぶ場所、学び方、組織の使い方や実践するにあたってのテクニックなどが続々紹介されます。また、独学によってキャリアを切り拓いた4人のインタビューも入っています。なかなかにディープ案件で、参考度はどうなのかとは思いますがかっこいいなあ、と思います。いろんなタイプがありますね、ビジネス啓発書としてはこれ深掘りでも面白そう。

自分のキャリアもそうなんですけど、逆に組織目線で自律的に学ぶ環境を作るというためにも本書は役立つと思うのです。

『キャリアをつくる独学力―プロフェッショナル人材として生き抜くための50のヒント』
高橋 俊介 (著) 東洋経済新報社

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