休養学、タイトル面白いですよね。疲れというと医学の領域に入るのが多いと思います。疲れをとる薬もサプリもあります。CMにもありますが、だる重〜な感じが、いわゆる疲れの典型的なイメージなのかなと思います。
そのような具体的な疲れをとる、というだけではなく疲れに対して広く総合的に捉えた一冊。日本人は休み下手なんだそうです。まあ、わかります。休むことに対する罪悪感みたいなものは、私などの世代には普通に植え付けられているものでしょう。本書は休養に対して心理的・肉体的・環境的に紐解いていく、実は結構ユニークな一冊です。
休養=睡眠の大事さ、みたいなものも近年「絶対ですよ」と言われている事ですよね。日本人の睡眠時間の短さなどもよく指摘されていることではあります。確かに睡眠は大事なのですが、それ以外に気分転換や、運動など負荷をかけたり、コミュニケーションをすることなど、休み方を分類しています。このアプローチは面白いですね。休養ジャンルの仕分けと組み合わせ。私も休日の長めの散歩がルーティーンになっているのでよくわかります。あと、美術館とか水族館とか普段見ないものをぼんやりと、じっくり見るのも好きなんですが、足が棒になってもリフレッシュはするんですよね。なのでよくわかります。
休むことに対する後ろめたさみたいなメンタルブロックは結構根が深いものだと思います。発想の転換法も提案されていますが、要は仕事はアウトプットできてなんぼ、という共通認識があればいいわけですよね。必要だと思います。
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休養学: あなたを疲れから救う 片野 秀樹 (著) 東洋経済新報社
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