読書メモ：『道をひらく』(audiobook.jp)

2024年は松下幸之助の生誕130年を迎える節目の年です。それを記念し、PHP研究所が刊行する松下幸之助の著書10作品を、2024年9月1日（日）〜11月30日（土）までの期間限定で「audiobook.jp」聴き放題プランにて配信いたします。

というリリースを見て（もう少し早く気づけばよかった）、ババっとカートに入れた次第です。私西友でもまずお値打ち品が固まっているところをロケハンしてから棚の順路を回るというルーティーンを実行しているのですが、オーディオブックのお得情報についてはまだアンテナが甘かったですね、反省です。

本書は言わずと知れた日本のビジネス自己啓発のロングセラーです。日本を代表する経営者である松下幸之助が、仕事や人生の中で培ってきた教訓や考え方を短い文章で分かりやすく伝えるエッセイのような形で書かれています。

今の若い人はともかくとして、私のようなおじさん世代は教科書として全員間違いなく読んでいるものと思われます。これを読んでいない人は、「となりのトトロ」を観ていないぐらい変わり者ではないでしょうか。

はい、お察しの通り、私は読んでいません。自分で書きながら思ったんですけど、私世代はもうそんなに読んでいないんじゃないかなあ。業界によるのかもしれないけど、少し上なのではないでしょうか。で、読んでみました。ナレーションも朗々と、いかにもな緩急がついていい感じです。

今の自己啓発書は説明も、もののたとえも実例も本当にゆきとどいていて本当にわかりやすく書いてあります。それに慣れきった感じのまま本書を読むと「え、断言して以上？」みたいなくだりもたくさんあって慣れるまでは戸惑いもありました。時代を考えると神様と呼ばれる方がここまで丁寧に私なぞにもわかるぐらい言葉を尽くしているのは斬新なことだったと思いますが。

このような名著は、一回読んで云々するよりもスキマに繰り返し頭に入れた方が効能もありそうです。そうしようと思います。