読書メモ:物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術(audiobook.jp)

オーディオブック読書メモ

デジタルブックトピックスでも紹介しました

【AI本人オーディオブック第2弾】『物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術』を著者・けんすうさんの“声”で音声化

この作品ですが、聴いてみました。著者、けんすうさんはtwitterのインフルエンサー?の人?といういい加減な認識をしていて、その側面が間違っているわけではないと思うんですけどごくごく一部の側面だったことがわかりました。お会いしたこともお話ししたこともないのでご本人の声との一致度のニュアンスは判断できないのですが、このような自己啓発書は著者本人が語っているようなアプローチはいいですよね。

にしても、本書のコンセプトはまっすぐ筋が通っていて読んでいて気持ちが良かったです。自己啓発書、しかもキャリア設計術などは類書も多いしあまり尖っていても共感しにくいし、説教励ましはいらないし、正論は埋もれるしで難しいんですが、 物語思考というタイトルの通りに沿って構成されているので、ブレずに安心して聞くことができるのと、普通のいい方をしたら本当に当たり前に聞こえてしまうことを物語思考というフレームの中でのワークというかプレイということで説得力にしているところがさすがだなあ、と。

物語思考の5ステップは以下の通りです。

【物語思考の5ステップ】
1.自分を制限している頭の枷を取る
2.なりたいキャラクター像を設定する
3.そのキャラを実際に動かす
4.そのキャラが活きる環境を作る
5.そのキャラで「物語を転がす」

なんだかロールプレイングゲームのマニュアルみたいですよね。ロールプレイングゲームは魔法の時代 の国で、現在のリアル社会の自分がなることができない、魔法使いなどの職業を選んで冒険をするわけです。その職業とその特技を理解して利用して振る舞うわけです。自分が自身の物語の主人公として。物語思考のフレームも、基本的にはこのロールプレイングゲームのキャラクターを操るプレイヤーというところで同じですね。自分本人は力が弱いというコンプレックスを持っているけれども、勇者のキャラクターを選んでいるから、勇敢で力強く振る舞うべきだし、それをチームからも求められていると。コントローラーとしての自分とプレイヤーとしての自分を使い分けるという発想になります。

私はよく人格のレイヤーといったりするのですが、私はプライベートでは親の子というレイヤー、妻には夫というレイヤー、子供に対しては親というレイヤー、友人には友人というレイヤーがあります。職場でも同じように上司としてのレイヤーと部下としてのレイヤーと取引先・・色々あります。私の人格は相手によってレイヤーを選択し使い分けていますが人格自体が変わるわけではありません。ただレイヤーによってキャラに整合性が取れてないと、「内弁慶」とか「上司しか見てない」とか「男尊女卑」とかいわれるわけです。そのような振る舞いのルール一つで、性格を変えなくても行動や言動が変わっていくという自分ゲームともいえるでしょう。振る舞いルールのチューニングを物語の節目にしておくといいかもしれませんね。

自分の言葉で乗っかってしまいましたが、ハードルを感じることなくなりたい自分に寄せる最適なゲームだと思います。おすすめいたします。

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物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術 (幻冬舎単行本)
けんすう(古川健介) (著)

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