今週のデジタルブックニュースまとめ:2024/9/23

オーディオブック読書メモ

デジタルブックトピックス:

オーディオブック・ポッドキャスト・音声関係

ナレーターのオーディオブックはAI音声に代わられてしまうのか(オーディオブックファンクラブ)

すいません、こないだ書いた記事です。謝ることはないか。いや本当に増えてきたなあ、と思って。意見や主張とかではないです。どちらにいくのかな。


Voicy、1000作品以上のオーディオブック配信 『シャーロックホームズ』など不朽の名作も(Real Soundテック)

Voicyは、2024年9月18日より、パンローリング社のオーディオブック1000作品以上を、3ヶ月にわたって順次配信する。

オーディオブックの販売に力を入れているVoicyが、オーディオでは老舗でプラットフォームも持っているパンローリングの作品をなんと1000作品配信開始とのことです。個性ある独立系のプラットフォームが増えるのはうれしいことですね。


日販 ボイスフレンド 第4弾は多店舗で展開 「スタジオ オトバンク」協力(文化通信)

なるほど、開始時のリリースもこのブログでご紹介しましたが、この企画は期間限定で回していくような形になるのですね。どのようなサービスは詳しく記事で書かれているのでそちらを見ていただくとして、基本的な形式は美術館などの音声ガイドがリッチになり、エンターテインメイント要素が入っているという認識だったのですが、「かが屋」がナビとな、コントとな。やっぱりわからなくなって参りました。体験しないとダメですね。


【市場レポート】音声マーケティング最前線2024/資料DLを公開しました(八木たいすけnote)

音声広告のリーディングカンパニー、オトナルのマーケティングレポート。とても興味はあるのですが、フォームをみると物おじしてしまうチキンな私です。そう、冷静に考えますと私お仕事として音声コンテンツには関わっておりますが、音声広告にはまだ関わっていないんですよね。コンテンツも変えていく必要がありますのでね、まだ現実的ではないのですよね。はい、独りごとです。


Spoon Radioのショートドラマコンテンツアプリ「Vigloo」から9月12日より新作オリジナル日本ドラマが登場!ホラー、復讐、ロマンスなど様々なジャンルが一挙6作品追加!(spooon radio japan)

Spooonのリリースだったので音声ドラマなのかと思いましたが、リンク先を見てみると映像のショートドラマのようですね。韓国発の作品を配信していたようですが、今回リリース対象のものは日本オリジナルとのこと。

ホラー、復讐、ロマンスなど、さまざまなジャンルのオリジナルコンテンツを配信予定です。

様々ながら絞られているというか。


AIが論文や書籍を要約してポッドキャスト風の会話音声に自動変換してくれる「Google Illuminate」が公開中(GIGAZINE)

なんかまた新しいのが出てきましたよ。論文や書籍を食べさせるというところでピクッとしますが、このサービスの狙いはどのあたりなんでしょう?論文をゆっくり動画みたいに解説してくれるということなんでしょうか?論文や書籍って正確さでいわゆる一般的なネットコンテンツと差別化をしているわけなので、このような開き方というのはどうなんでしょう?文章要約の一つのバリエーションと考えればいいんでしょうかね。


#YABookTok の世界/Inside the world of #YABookTok(audible blog)

audible.comの公式ブログ記事です。YAは日本の言葉かと勝手に思っていたのですがあちらのいいかたなのですね。さて、BookTokでバズった若者向けの書籍を紹介しています。BookTokのリンクはないのか。TikTokは土曜の朝、ダメージ大きくて起き上がれない時に本当にどうでもいい動画をおすすめのままに見せつけてくる悪魔のアプリなのです。booktokで調べればわさわさ出てくるのでしょうね。今度ダメージのある土曜にタグで検索してみようかな。

電子書籍・コミック・リーダー端末・アプリ

ネクスグループ—実業之日本デジタル、読者と漫画家が共に出版を目指すNFT漫画プロジェクト始動(ZAI online)

記事タイトルを読むと「これはクラウドファンディングではないか」と思われますが、クラウドファンディングのような感じで、そこにNFTを噛ませたという理解でいいのではないでしょうか。面白いのは、ファンドを出した人が印税も受け取ることができるような仕組みも実装されるということで、クラファンよりも製作委員会に踏み込んだ感じでしょうか。


『ブルーロック』を、日本を代表するサッカーマンガIPに! 【講談社・マンガIPライセンス担当者が語る】(c-station)

『ブルーロック』は、2024年時点でのコミックス発行部数の全世界累計が4,000万部を突破し、世界18カ国以上で翻訳出版されている。

世界規模でのメジャースポーツ、サッカーであることはわかりますし、デスゲーム的な設定や心理戦、そしてエゴイストという仲良し波風立てない世の中に引っかかるキーワードで挑戦したという狙いも当たって大ヒット。海外でも受けるんだ、すごいね。という感想を想定して読んだのですがかなり予想の上をいくコラボのコンボ。漫画以外に出版にIPはあるのか、などとやや卑屈になっておりました(私が)が、漫画をこんな形でIPにできるのか、という驚きに襟を正してしまいますね。


電子書籍の収益は2024年6月に5.4%増加した。/E-Book revenues were up 5.4% for June 2024(Good E Reader)

米国におけるオーディオブックの売上は、年末までに電子書籍の売上を上回る可能性が高い。

米国ではオーディオブックが継続して躍進しており、ポッドキャストとあわせて出版業界の数字を押し上げている、というトレンドのレポートはこれまでもたくさんありまして、ここでも紹介いたしてきました。ここ数年下がってきた電子書籍と逆相関しているということか。デジタル全体の売り上げで考え、構成比率としてトレンドを見た方がいいのかなあ、とも思ったりしますが、そもそも日本では漫画の売上が凄まじいから構成費で比べられないですね。


公共図書館による電子書籍の貸出しが市場に与える経済的影響に関する調査研究報告書が公表(ドイツ)

不思議な記事タイトルですが、それはともかくこのような調査はあまりなさそう&興味深いので早速ダウンロードして見ました。PDFか、かなり長文、ドイツ語!こういう時にAI使えばいいんですがそれもちょっと今アレなのでアップだけします。


小さな不満点も解消、文庫本サイズのタブレット「BOOX Go6」を買ってみた(Impress Watch)

読書専用ではなくてアンドロイドのタブレットなんですね。でも実際は読書専用に近くなってしまうのかな。オーディオと二刀流の端末があってもいいなあ。そうでもないような気もすぐにしてきました。

その他のトピックス:

2万7000冊の書籍、AIが学習し回答 新興の情報工場(日本経済新聞)

MJの記事。見出しはずいぶんさらっと書いてありますが、「え!?」っていう内容ですね。書籍の内容がAIの食べ物になってしまい、書籍そのものはいらなくなってしまうリスク。誰かの悪意のない自炊が設定により学習対象になっていたり、あるいは誰かの悪意でそうなっていたり。そんな恐怖に、無い頭で考えるのも最近は放棄していたわけですが。このような向き合い方も、確かにありですよね。プロンプトが本との出会いの入り口になるのは好ましいことに思えます。今回の学習対象が和書か洋書かわかりませんが、例えばですよ、学習させてその引用が使われることで、自社の書籍をkindle unlimitedに投入するのと同じぐらいの報酬を得られるとしたら出版社はどう判断するでしょう。私たちは当面毎日このような踏み絵に向き合わなければいけないようですね。本件は継続追っかけ案件にします。


「いっそ出版社を作っちゃおう」水道橋博士が“紙の本”にこだわる理由(ダイヤモンドオンライン)

紙の本にこだわる理由はさらっと、な感じでしたが。むしろメッセージとしては絶版になって流通の機会がない「おすすめしたい本」を自分でリスクをとって存続させよう、そのために出版社を立ち上げよう、と感じでしょうか。今、できますもんね。そのジャンルに発信力のある目利きの人物がこのようなサービスを立ち上げるのはアリですね。


NewsPicksに「読書」タブ開設 25年度、「BookPicks」構想実現へ(新文化オンライン)

とのこと。記事内容を見る限りまだ温度感が分かりませんが、キュレーションという言葉があるので旧NewsPicksBooksとは全く違うサービスのようですね。


ニュース出版社のAI革命はまだ始まったばかり/AI revolution for news publishers is only getting started

googleの検索などは数年でなくなるだろう。ニュースはメディアじゃなくてAIツールを見ている。などなど。ターニングポイントは出版社やメディアがAIの情報共有元になることを受け入れる時なんでしょうね、そこから始まる、という論調です。google newsも、そのようなプロセスがありましたよね。


「挑む人の、いちばんの味方」“赤本”創刊70周年記念!書籍をミニチュア化したガシャポン®の人気シリーズに初登場!『豆ガシャ本 大学赤本』発売!(バンダイ)

~様々な年代に出版された旧帝大の赤本をピックアップした全7種をラインアップ~

なるほど~、面白いですね。OBの方などは、ぴくっとくるのではないでしょうか。最近マンガ以外のIPってどういう路線があり得るのだろうというお題が頭のどこかに常駐しており、こういう記事も引き寄せているんだと思うのです。MARCHとか関関同立とか横展開していくのかしら、周年企画だから違うか。出身校「じゃない」赤本とか全く要らないコントラストがたまりません。それはそうとして、色々な角度の横展開ブレストができますね。甲子園優勝校とか、あるいは社章のかわりとか。


noteから生まれた書籍が300冊突破、クリエイターのデビューを後押し(Media Innovation)

noteは10周年になるんですね。そうかあ。cakesと並走していた時期もありましたね。すごいなあ。ブログの一つの「型」として定着し、書籍としてクリエイターの出口も提供を続けている。素晴らしいです。

読書メモ:

[増補版]神道はなぜ教えがないのか 島田 裕巳 (著) 扶桑社

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