今週のデジタルブックトピックス:
「オーディオブック」話芸エンタメに進化 豪華俳優起用、出版より先に音声化も(産経新聞)
オーディブルが小説などのオーディオブックに豪華俳優陣を起用し、魅力的な声の演出に力を入れている、という話です。話芸エンタメ、まあそうともいえるでしょうけど語感が。そう、まさにそこの部分で、演出のクリエイティブが豪華になればなるほど、2次創作物かどうかの線引きができなくなってくる、というところはポイントになるかと思います。
ビジネス書なども配信しているが、最も人気のあるジャンルが小説だ。
AudibleにAIを活用した新しい検索機能が登場/Audible has a new AI-powered search feature(Good E Reader)
オーディブルの記事をもう一本ご紹介します。米オーディブルでMavenという開発コードの新しい検索機能を試しているとのことです。検索にAIのアシストで最適な提案ができるようになる、といった感じでしょうか。なぜ書籍全体ではなくてオーディブル限定なのか、については聞き終わる時間やナレーターなどオーディブル独特の要素もあるので、そこに特化したものかもしれませんね。Mavenと聞くと往年のWWEレスラーの名前が浮かんできました。
利用者数1万人突破の「audiobook.jp 法人版」6割以上「オーディオブック利用が仕事に役立った」と実感【audiobook.jp 法人版白書2024】(オトバンク)
次はaudiobook.jpのリリースです。タイトル通り法人向けサービスの利用者が増え、仕事にもつなげられているよ!という話です。
2024年6月時点の利用者数は1万人を超え、前年同月比で約3倍に急伸。1ヶ月の平均聴取時間は約11時間、平均聴取冊数は4.2冊という利用状況です。
平均で約11時間ってとんでもない定着率だと思いますが、ヘビーユーザーが一定数いるんでしょうか。
オトバンク、ポッドキャスト「ピトパ」買収 販促策提案(日本経済新聞)
オトバンク関連記事もう一本。ポッドキャスト制作事業「ピトパ」を買収しポッドキャスト事業を強化するとのことです。オーディオブックの制作キャパシティが心配などとほざいてしまいましたがこういう体制づくりが準備されていたんですね。
学研ライブラリーにダウンロードして印刷できる「ドリルダウンロードプラン」が登場!!(学研)
「ドリルダウンロードプラン」というメニュー名にやられました。そうですね、ドリルの本来の活用法を考えるとここになりますよね。
吉本興業、音声配信「stand.fm」買収 お笑いでシナジー(日本経済新聞)
このニュースは結構驚いたんですけど、反響はどうなんでしょう。stand.fmは音声配信では比較的老舗で独立系で、という印象がありましたが、エンタメ系の色はあったのでしょうか。動画に関してはyoutubeでそれぞれの芸人がチャンネルを運営し、となっているかと思いますが音声に関しては事務所でオウンドメディアのような運営をされる予定なのでしょうか。スタンダップコメディFMになったりして。
著作権侵害対策により合法コピーの売上はわずかに増加/Anti-piracy Efforts Leads to Greater Sale of Legal Copies, But Only Slightly(Good E Reader)
海賊版に削除要請をすることの効果について検証した結果の記事です。ポーランドの事例で紙書籍版についてのデータです。海賊版といえばもっぱら電子の印象がありますが、欧州ではそもそも市場として電子書籍がそこまで普及しておらず、コミックでも電子書籍化のリクエストさえない国も多いと最近エージェントに聞きました。
パブリッシャーのAI企業との契約に作家団体が警鐘、著者の許可なく作品をAI学習に利用(Media Innovation)
本文は読んでいないのですが、見出しだけ見る限り、ですがもっともな話である、と思います。
紙の本と電子書籍の印税計算方法がおかしくないか?(Hatena)
おかしいと思います。出版社はどこでしょうか。
ポッドキャスト『TOKYO MUSIC LAB ~今日から話せる音楽雑学~』が配信開始。音声変換ツール「リングイイネ!」で英語版も配信(AUDIO MARKETING INSIGHTS)
「リングイイネ!」がどうしても気になるところですが我慢するとして、きましたよ同時通訳配信。数年後にはテレビの字幕や言語を選ぶように、radikoとかで聞く言語を選べるようになるのかもしれません。
その他のトピックス:
Amazon AI が生成したレビューハイライトを使用していますか?(Good E Reader)
amazonでレビューをAiがまとめるような機能が実装されたようです。USの話かと思いますが。AIの得意分野だと思いますが、そもそもレビューがAIが書いたものであったりして。現代小噺的になってきますね。
中国、アニメ・ゲームのグッズショップが急増もすぐにバブル崩壊した理由とは(36Krjapan)
オタク文化、推し文化のマインドを考えると、確かに白けていく感じはよくわかります。でも、広い中国、マニアックなものとマスなものをステージで区切ってマーケティングできそうな気もしますが。広げるときには一気に広げるお国柄もあるのかもしれませんね。
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