読書メモ:シニアエコノミー 「老後不安」を乗り越える

オーディオブックについて

シニアエコノミーというタイトルなので、マーケティングの話であるか、あるいは社会的な内容なのかと思われるかもしれない。もちろんそういう要素はあるのですけれど、私としてはこれはまごうことなき自己啓発書でございます。

マインド系でもお金系でも、自己啓発書の一つの型としてこのような経験をした私が若いあなたに伝授します、というパターンがあります。書籍として世代をざっくりとターゲットして、シンプルな例でいいますと40代の著者が、30代のあなたに、私が1億円の財産を築くために30代でしてきたことを語ろう、みたいな感じです。啓発書というよりは自伝か?みたいな感じになりましたけど。

これは一つの「型」でございますが、これが成り立つ条件は、著者がターゲット層より「はっきりと年上である」ことになります。シニアエコノミーを60代・70代に力強く語れるアニキといえば、やはり大前研一氏の名前が上がるでしょう。キングダムでいえば6大将軍候補にまず挙げられるでしょう。老いてなお戦場で第一線ででっかいバイクに乗り矛を振り回しておられるのです。すいません、映画見てきたばかりなので重ねてしまいました。

[目次より]
はじめに──シニア世代こそ問われる「君たちはどう生きるか」
序章 「衰え続ける日本」のためにできること
第1章[シニアビジネスの発想法]
最後に「いい人生だった」と思えるか
第2章[マスからパーソナルへの転換]
「ソロ社会」日本の未来予想図
おわりに──定年後も「やりたいことは全部やれ!」

もう、目次だけで大将軍の檄をくらった気になりませんか?

シニア世代こそ問われる「君たちはどう生きるか」痺れます。

大前氏が私たち世代に送るエールと断定し、自己啓発書として読むのが本書の内容の吸収力を上げるのに役立つと思います。元気で、定年とかそういうんじゃなく自分がどうありたいかを考え、必要以上に群れないで、自分の道をバイクで突っ走ろうぜ!生きるためにガソリンは必要だけど、それもやりようは色々あるぞ、さあ行こう!という力強いメッセージです。それをスムーズにさせない世の中の風潮やら同調圧力やら国の制度やら会社の体質にも一撃食らわせつつ、です。

若者、がんばろっと。

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