今週のデジタルブックトピックス:新しいAudibleのロイヤリティモデルについて

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ニュースまとめ。新しいAudibleのロイヤリティモデルについて

Audible の新しいロイヤリティ モデル: 著者と出版社にさらなるチャンス/Audible’s New Royalty Model: More Opportunities for Authors and Publishers(Audible)

お、これは大きいニュースかな、と期待をこめて読みました。何しろ記事ではなく運営会社のリリースですからね。そして、確かに業界的にはポジティブな事ですけどユーザーにはある意味関係ない話で、一体どんなモデルになったのだろうと。さて、どうなるのか。大きく2点。

Audible のすべての会員向けサービスのタイトルでロイヤリティを獲得できるようになりました。
新しいモデルは、追加の洞察を提供します。月次明細書とロイヤルティの支払いにより、タイムリーな意思決定が可能になります。

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率直に申し上げまして、これを読んだ第一印象は「してなかったんかーい」でした。でも米国オーディブルのすべてのサービスやプランを知っているわけではないので、進めます。

小規模な出版社や独立系著者がすべての会員向けリスニング アクティビティを通じて収益を得るための新しい機会を意味します。現在、Audible の聴き放題サービスである Audible Plus に含まれているタイトルを含め、さらに多くのタイトルでロイヤリティの支払いが可能になります。

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そうなんです。元の条件を知らないので、どうしても現状、これまでについてに注目してしまいますね。小規模な出版社や著者直接には、支払われていなかったんか。みたいに。そして、上級サービスであるPlusのチャリンチャリンも支払っていなかったのか、本当に!?また、ロイヤリティと共に、ユーザーが聞いた時間などのフィードバックもしますよ!とのことです。
 もう一つ気になったのが、「申請した出版社やクリエイターは」という条件です。申込制のシステムなのか。。
 早速このリリースを踏まえた外部記事も出ているのでチェックしてみました。


Audible、新たなロイヤリティプランを導入/Audible Rolls Out New Royalty Plan(PW)

ほぼリリースを踏まえた内容ですが、以下のこの記事にある独立系著者の主張とそれに対する対応とつながっている話のようだとわかります。であれば、これは「対応した」系の話なのか、であればこのような曖昧な部分をわざわざリリースしたのにも合点がいきます。

ブランドン・サンダーソン氏、オーディブルとの契約が進行中と語る/Brandon Sanderson Says Deal with Audible Is in the Works(PW)

なるほど。健全な話の流れのように思えます。他の記事も見てみましょう。

Audible、著者と出版社向けに新たなロイヤリティモデルを導入/Audible Introduces New Royalty Model For Authors and Publishers(Good E Reader)

他のニュースはリリースの転載みたいな感じですね。では具体的にどうなんこれ、とか申し込んでみたよ!みたいな話が出たらまたフォローします。

先日Spotifyが同社の上位プランでオーディオブックのサブスクリプションサービスを追加し、米国などの大手出版社が「とても期待している」とポジティブなリアクションをしていたのは、裏を返せば大きな競合が現れることによっての出版社への配分が改善されるであろうことを期待したものであったのか?と、思わず邪推してしまう自分がいます。さすがにうがりすぎですかね。

さて、肝心の日本への影響ですが、まずグランドメニューが米英ほかとかなり違うこと。この一連のニュースを見る限り支払い条件も別物と思われるので、おそらくこのニュースに関連して何かが変わるということはなさそうです。日本では独立系著者もほぼいないですしね(想像)。

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