読書メモ:外資系コンサルが教える難題を解決する12ステップ プロジェクトリーダーの教科書

オーディオブック読書メモ

プロジェクトリーダーも何も、ソロプレイ中心のお仕事をしているのですが、そんな私がなぜこの本をポチッとしたか、それは「そういう栄養分も必要だから」という答えになるでしょうか。文系だから計算できなくてもいい、間違ってもいいとはなりません。腕相撲の選手だから足は全く鍛えません、とはなりません。必須な栄養素だけサプリだけで摂取すればいい、わけではないでしょう。マインド系の本を欲して続けて読むと今度は実務系の話を入れておこうか、と頭が求めるような気になります。どこかで偏るまい偏るまいと意識が働いているのかもしれません。塩分と甘さを交互に酒で流し込んでベロベロに・・これも違いますね。

本書は数々のコンサルティング会社で国内外の数々のプロジェクト、それも順調な案件ではなくてトラブルに巻き込まれた案件とか予算や人員がお手上げになった案件などいわば「訳あり」ばかりにアサインされてきたという恐ろしい経歴の方が執筆されています。それだけ信用されていたということなのでしょうが、本人としたらしたらたまったものではないですよね。なんで同じ給料で(?)難題ばかり押し付けられるのか、とかになりますよね。ギャラとかどうとかはもちろん本題ではないので書かれていませんが、まずクライアントとの予算が設定されているので助っ人がガバッともらえる感じではないのか、それとも特殊部隊で別枠なのか。。そういう業界内緒話的な興味が湧いてしまうのですが。間違いないのは、間違いなく頼りになる人だ、ということですよね。ミッション・インポッシブルのイーサン・ハントということですよね。私などはこういう仕事は好き、こういうの嫌いと無責任に発言して顰蹙を買っていますが、暗礁に乗り上げたコンサルのプロジェクトを軌道修正して解決するって想像するだけで胃が痛くなりそうです。胃が痛くなるまで想像する想像力を発揮するのも正直ゴメンですが。

非常に高度でタフなご経験をされて、失敗談もふんだんに盛り込まれてリアルにキリキリしてしまいますが、そこから導き出される金言は、やはり基本に忠実でシンプルなものです。やはりそうなんですよね。だからこそ耳が痛いのです。本当に痛いです。想像力は必要ありません。いかにぬるい、柔弱な仕事をしてきたかをえぐられるようです。そう、こういう思いをする読書も栄養素として必要だと思うのですよ、たまには。

外資系コンサルが教える難題を解決する12ステップ プロジェクトリーダーの教科書
中鉢 慎 (著) かんき出版


コメント

タイトルとURLをコピーしました