読書メモ:こうやって、考える。

オーディオブック読書メモ

本書はどちらかというと名言集に近いのでしょうか。日めくりカレンダーではないけれど、思考に関する一文を知の巨人外山滋比古さんの数々の著書から集めて抜きだしたという一冊です。私結構前から名言集の類はオーディオブックと相性がいいと思っていて、なぜなら、ながら聞きでいい言葉が耳元からBGMとして流れていたらそりゃ染み込んでくるでしょ、と。そもそも説教の類は音声で受け入れる方が頭の、あるいは心の深いところに入るのではないか、と思うわけです。

聞いてみると、文脈から突然抜き取られた一文であり、続けて引用元のタイトルが読まれるのですがタイトルも本文中かと勘違いすることがあり、区切りが認識できないことがありました。私これまでは聴く本は本当に新着情報から深く考えずにジャケ買いしてそのまま読み始める「予備知識・先入観ゼロ読書」をしてきました。評判とかレビューとかランキングのバイアスなしに選んで読むということにも意味があると思います。特に本書でも勧められている乱読の選書方法としてはおすすめします。ですが、章の数、見出しの構成など本の構造やボリューム感を理解した方がストレスなく読めますし、理解も深まります。構成もそうですが、キーワードやよく使われている言葉の漢字や用法をつかむのも大いに意味があります。漢字の候補が複数浮かんで、どっちだ?という一瞬で文脈が飛ぶことはよくありますし、それが重要で何度も登場する言葉でしたらなおのことです。一番望ましいのは電子書籍の読み放題でザザーっと全体を眺めてから聴き始めるのがいいですね。といっても読み放題率はそこまで多くないと思いますので、書誌情報で目次を見ておくことをおすすめいたします。

書籍の感想から離れてしまいましたが、乱読、無駄を作るなど柔軟で自然な「考えの生み出し方」のエッセンスをまとめた本書の感想として、こう考えたという結果でございます。

著:外山 滋比古
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『こうやって、考える。』
外山 滋比古 (著) PHP研究所


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