読書メモ:目的ドリブンの思考法

オーディオブック読書メモ

仕事は空気のように当たり前にあり、与えられるものです。会社に入ったら仕事を教えてもらいます。それを教えられた通りにやります。教えられた通りにやらないと怒られます。仕事を外部にお願いすることもあります。その場合はお願いの内容をできるだけ誤解のないように具体的に説明してやってもらいます。そこに目的はあるかもしれませんが、あらためて目的についての説明があるかはわかりません。仕事は「指示されたことをやるものである」で完結してしまいます。目的が明示されている上で手段を教わってやる仕事でしたら、例えば手段は改善したほうが良い、などの試みも生まれるかもしれませんし、仕事に方向性が生まれます。

本書でも触れられていましたが難問「なんで学校で勉強しなくちゃいけないの?大人になって使うことあるの?」について、これまで見聞きした答えの中でとてもロジカルかつ納得感の高い表現での記述がありました。目的に対してこれだけマニアックにフォーカスした本はなかなかないので一貫して説得力があります。なのですがビジネスのカタカナ言葉がオーディオブックで流れていってしまったところがあるかもしれません。手段と目的のような形而上の概念説明などはすーっと言葉がおいていかれた部分がありました。わざと難解な言い回しにしている本ではないので、単純に私の集中力不足なのですが。新しいことを始めたり新しい人が入った時などこのような本をさらうといいのではないかと思いました。あらかじめ会社や仕事が先にあるのではないということを思い出すために。

『戦略コンサルタントが大事にしている 目的ドリブンの思考法』
望月 安迪 (著) ディスカヴァー・トゥエンティワン


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