読書メモ:学びを最大化するTTPS[徹底的にパクって進化させる]マネジメント

オーディオブック読書メモ

徹底的にパクる=TTPという言葉は昔から、少なくとも20年ぐらい前には聞いたことがあったと記憶しています。はっきり覚えているのはあるメールマガジンなのですが、「徹底的に」というのがポイントだ、という点と「3年たったら俺のもの」という免責ともなんともつかぬ言葉がついていた点です。徹底的に、というのはよくわかります。たとえば学生の時は、成績がいい子が使っている参考書を真似して買ってみたり、ノートの取り方を真似してみたり、形から真似してやっぱり続かなくて意味なしなんてこともありました。それは意志の弱さだったり、少しでも楽して結果を出そうというだけのそもそもの浅さだったりというのもありますが、その前に「何をパクったらいいか」ということさえろくに考えていなかったなあと我ながら情けなく思います。そもそも自分に何が足りなくて、人の何を取り込めばその不足を補えるかかという分析が前段になければパクる対象も見えてこないわけですが、本当にうわべだけだったなあ。かっこいい友人の着ている服を真似るとかもそうですねえ、恥ずかしいですねえ。

そんな感じだったので、ビジネス文脈上で聞いたTTPも、産業スパイみたいな響きで小狡いテクニック的に認識していたので大人言葉としては学習したけど、仕事の身には全くなっていないのでした。言い訳するわけじゃないけど、しますけど、やはりパクるという言葉そのものがやはりチートなイメージがついているので、クリーンな私には縁のないテクニックだと認識されることもあるのではないかなと思います。

本書の内容に一ミリも触れずにダラダラといつものように書いていますが、ズルなイメージは微塵もない、組織の業績をアップさせるための方法論です。特に営業や販売などは明快ですが、人でもチームでも成績に差が出ます。その差に注目して成功要因を分解し他チームでも取り入れる=パクるということなのです。チート感は皆無ですが、学生時代の私のように、パクる内容がずれていたり、パクる対象が間違っていると徹底的にパクるだけ泥沼に落ちてしまいます。そのあたり、実際のケースもふんだんに紹介されていて手厚いです。最後のSまでいけたら痛快ですね。

『学びを最大化する TTPS (徹底的にパクって進化させる) マネジメント』
中尾 隆一郎 (著), 鈴木 利和 (著), 肱岡 優美子 (著) ディスカヴァー・トゥエンティワン

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