雑学という学はないという名言があるかどうかは知らないが、歴史ってこれまで続いてきた時間に起こったこと全てのことなわけだから、学術的なものもゴシップみたいな人間臭いものも政治も戦争もみんな含まれている。殿様に限らず政治家や王様はやはり在位期間の情報しか教科書には書いていないから、こういうアプローチは面白い。受験勉強には関係ないし、嗜むべき教養という感じでもない。
武士の商法、という言葉もあるがまあまあ皆さん流れでよろしくやれたんかなあ、という感じだ。スパッと新政府に切り替わったわけではなくくすぶりが残っていた期間の振る舞いでもその後の待遇やら地位に影響している。まあ遠回りしたぐらいですんでいるともいえる。家臣とかは腹切ったりしているわけだからねえ。すっかり忘れていた日本史のこの頃の事件や人名など、ふわーっとした記憶のままオーディオブックで聞いてしまったが、教科書やまとめを一回おさらいしてからの方がよかったなあ。雑学だとしても。漢字が出てこない言葉とかも結構あったし。
この頃視察や勉強のために洋行した人の手記なんかも読んでみたくなったな。勝海舟の氷川清話も久しぶりに読んでみたくなったぞ。

『殿様は「明治」をどう生きたのか』河合 敦 (著) 扶桑社
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