読書メモ：1000人のトップセールスをデータ分析してわかった営業の正解

業種も業態も異なるビジネスのトップセールスをコンサルとしてヒアリング、データ化して「トップセールスが結果を出す法則」としてまとめてある。私の仕事も販売に関するところで少し環境が変わったこともあり、読んでみました。カリスマとか天才とかではなくてトップセールスの法則を分析していくというアプローチは今っぽいですね。おそらく若い営業マンが読むことを想定されて書かれた本だと思うし、そのような記述もあります。今私の年齢（52歳）とキャリアでは得るものがあるのかというところかと思うのですが、あるのです。

目次を見てみるとわかるが、そんなに尖った内容ではないことがわかります。割と、真理は言葉にすると普通なことが多くて、それを印象付けるために言葉を盛ったり角度を変えたり工夫しているだけなんじゃないかと思っています。なので、一見平凡に見える「そんなこと知ってるよ」ということでも読むのは意味があると思います。年齢もあり読んだり聞いたりしたこともすぐ忘れるし、歪んで、サボっていくものなので。

いわゆるセールスの部分については、昔典型的なスタイルでやっていたので懐かしかったり、色々思い出したり。その頃はやっとPCが1人１台体制になったぐらいの時代で、細かい分析などは全然できてなかったが、その分ノイズのような色々の数字に翻弄されることもなかったなあ、などしみじみとしたりしました。

分析とありますが、さまざまな業界のトップセールスへの取材エピソードも随所に入っており読み物の感覚で読めます。成功ストーリーは自己啓発になるのでいいですね。