読書メモ:とんこつQ&A

とんこつQ&A オーディオブック読書メモ

なんとも面妖なタイトルでタイトル買い。こういう、いわばジャケ買いって、書店の店頭だったらパラパラっと見てどんなジャンルのどんなテイストだってあたりはついて、だからジャケット100%ではなくちょっとした保険のオプションは多少つくものだ。オーディオも試し読みはあるけどパラパラっと全体を見るタイプの試しができないので保険額が小さい。まあいいんですけど。小説だとしたら内容のイメージできなさ度合が抜群の高偏差値だ。こういうのは想像してしまうと負けてしまうので心を無にして臨みました。本書は小説でした。
短編集、なんですね。一作目のタイトルが「とんこつQ&A」でした。

コミュニケーションの歯車の外し方が面白い。ここを外したらこうなるだろうという、それを補完するとこうなるだろうということでできあがったのがとんこつQ&Aだったりお菓子やさくらんぼだったりして、補完しないと存在そのものが影も形もなくなり消えてしまって、とホラー感のある不思議な味わいになっている。

毎度1.7倍で聴いているが、それでも会話部分が「セリフ」としてちゃんと聴けているのはありがたい。小説もこういう出会いで混ぜていこうと思いました。

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